英語が赤点だった私がどのように勉強して海外就職できるまでになったか(後編)

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前回はリスニングとスピーキングについて書きました。

今回はリーディングとライティングについて書いていきます。

リーディング

これもリスニング、スピーキングと同じく、「リーティングが出来るうようになるためにはとにかくリーティングをたくさんこなすのが一番」ということでひたすら何かを読むことにしました。

最初に試したのがその頃に流行っていたハリーポッターでした。

良く、「話は面白いらしいし、英語の勉強にも良さそう」と考えてこういった英語の本をそのまま読む人がいますね。

私もそうでした。

そういうわけで、勇んでハリーポッターの英語版を買って読み出したのですが、何しろ部分部分しか理解できないので全然面白くないですし、読んでいてとても苦痛でした。

なにしろ全て英語で読んで理解するには物語はかなり長く、物語の最初の段階で既に意味が理解できていないので進めば進むほどさらに物語が理解できなくなり、残りのページ数を見るたびにうんざりする有り様でした。

こうなってしまうと続ける気力がなくなってしまいますし、続かなければ意味が無いので早々に読むのをやめてしまいました。

そして次に思いついたのが、ネットのニュースサイトを読むことでした。

私がその時に使ったのは朝日新聞のページ(http://www.asahi.com/)でしたが、他の新聞サイトでも全然構いません。

大手の新聞社のサイトでは日本のニュースの英語版が読めるようになっています。

私はまずその日のニュースを日本語で読み、次に英語版の記事を読むようにしました。

日本語で既にどんなニュースがあったか理解しているので、英語の記事の見出しを見るだけで大概は何のニュースか分かります。

そして、実際に英語の記事の内容を読み始めると「これは日本語でこう言っていた箇所だな」と考えながら読むことができるので、結構英語が読めた気になります。

私はこの方法で自分の好きな記事を一日2記事程度読み続けました。

もし読み始めて難しすぎると思った場合はそれ以上無理に読もうとせず、別の記事を選んで読むようにしました。

ハリーポッターなどのような長い物語を読むのと比べて良い点はここです。

ニュースは物語と比べれば遥かに短い文章量で終わりますし、基本的にはそれぞれのニュース記事で完結しているので、ある記事が理解できなかったからと言って他の記事も連鎖して理解できないということはありません。

上記で説明したとおり、ある記事が理解できなくても、他の記事を読めば良いわけですし、どの記事もあまりうまく理解できなかった日があったとしても次の日は全く違った新しいニュースを読むことが出来ます。

また、この方法ならば本を買う必要もなく基本的には無料でできるのも利点です。

ちなみにニュースを読むことが私には合っていましたが、ジャンルは何でも良いと思います。

日本の試験で長文読解というのがありますが、ニュースや雑誌などを読むのを習慣化すると試験の長文は短文に感じるようになってきます。

ところで、リーディング力を伸ばすために簡単な子供の絵本から読み始める人がいますが、その方法はどうでしょうか?

私はこの方法には疑問を持っています。

なぜなら、子どもの絵本をいくら読んだところでニュースや専門的な英語などはいつまで経っても読めるようにはならないからです。

最初は難しいと思っても、実際に自分が将来必要になるジャンルのものを読むほうが効果があると思います。

子供の本で使われている英語は確かに簡単かもしれませんが、その内容は当然子供が理解できて楽しむためのものであり、大人には退屈なものが多いと思います。

例えば日本語の絵本を大人が読んでもやはり大して面白くないですよね?

それに、「絵本は面白いから読みたい!」と言っていつも読んでいる人はいないと思います。

そういうわけで、退屈な本を読むよりは楽しめるものを読んだほうが良いでしょう。

実はこの記事をほぼ書き終わったところで、日経ビジネスオンラインで以下のような記事を見つけました。

英語学習がうまくいかない理由とその解決方法:日経ビジネスオンライン

偶然にも私が実践したリーディングの勉強法である「和訳を読んでから英語を読む」というのをこの筆者も勧めています。

 英語学習において「うわの空」を防ぐ方法にはいくつかあります。1つ目は、とにかくまず和訳に目を通して、それから英語に取り掛かるということです。日本語は私たちの母語ですので、耳や目でその情報をキャッチしたときの脳の反応の仕方は、英語の比ではありません。相当ボヤッとしていない限り、集中度は確実に上がります。

そのとき、基本的には、和訳で意味を確認してからなるべく早く英語を聴くなり読むなりして下さい。脳に記憶が残っているうちに、英語をインプットする必要があるからです。

私の場合は自分で考え出したのが偶然この方法で、実際に自分自身には効果があったわけですが、果たして他の人に勧められるか少し自信がありませんでした。

しかし、この日経ビジネスの記事によってこの方法が間違っていなかったということが分かったのは収穫でした。

と、ここまで書いて気付きました。

「それならばハリーポッターを日本語で読んでから英語で読めば良かったのでは?」と。

ジャンルはなんでも良いと私自身も上で書きましたので、物語だけが例外と言うのも変な話ではないかと思っていました。

しかしやはり物語は長いという特徴がありますので、それでも根気強く読めるという人は好きな物語を日本語で読んでから英語版を読む方法を試してみても良いのではないかと思います。

ライティング

ライティングに関しては残念ながらこれと言って良い学習方法が見つかりませんでした。

たまにスピーキングの先生に書いたものを見てもらってはいましたが、基本的には採点してくれる人もいませんでしたから自分が書いた文章が合っているのかも分かりませんでしたし、何について書くべきかもあまり良く分かりませんでした。

とりあえずIELTSの試験の対策をする必要があったので、IELTSの対策本を買い集めて、過去問や練習問題のライティングをひたすらしました。

そういうわけで、ライティングに関してはあまり良い勉強法は見つけられませんでしたが、やはり言えるのは実践あるのみということです。

私が書く英語は今でも間違いだらけだと思いますが、それでもきちんと伝わる文章は書けています。

これはオーストラリアの大学でレポートを書いたり、試験で長文を書いたり、日常生活で誰かとメールをやり取りしたり、あとは就職してからは仕事で毎日メールでコミュニケーションを取ることで上達していったと思います。

たくさん経験をすることによって、難しい言い回しを知らなくても簡単な言い回しにしたり、別の表現にすることによって文章が書けるようになっていきます。

日常会話は実はとても難しい

それぞれの勉強法についてはここまでにして、以降は英語に関することで私が日ごろ思うことなどを少し書いてみようかと思います。

日本では、「あなたの英語のレベルは?」と言う質問に対して「日常会話程度」「ビジネス会話程度」という選択肢があった場合、後者の方がレベルが上だと考える習慣があります。

しかし実際のところ、どういった話題が出るか分からない日常会話はかなりレベルが高くないと話せませんし、理解も出来ません。

きっと、日本で良く言われる「日常会話」というのは「挨拶程度」のことなのでしょう。

そういう前提だと、私が考える難易度は簡単な順に、

挨拶程度→自分の専門分野のビジネス会話→日常会話→専門外のビジネス会話

という感じになります。

現地の人とジャンルにかかわらず普通に話せるようになるためには、まずはかなりの量の一般知識と単語量が必要ですし、また、冗談などを理解するためにはしばしば文化的な知識も必要になってきます。

もちろん、誰でも分かるような冗談もたくさんありますが、その国や英語圏で育ってないと分からないような冗談の場合は、言ってきた相手が笑っているのに自分は理解できなくて全然笑えないという、とても寒い状態になります。

このように、何の話題が出てくるか分からない日常会話より、自分の専門分野の仕事上の会話のほうが理解しやすいのです。

例えば私の専門はITですが、その関係の話は他の話しと比べるととても分かりやすいです。

この分野はそもそも「コンピューター」などのように、日本語でも英語の単語ばかりなので、そういう意味でも比較的簡単だと思います。

英語を上達させるには海外に行かないとならないということはない

ここで私が説明してきた勉強方法は全て日本国内だけでできるものです。

「英語を上達させるには海外に行かないと難しい」という考えの人もいると思います。

もちろん、現地のほうが英語に触れる機会が多い分、日本よりも学習する方法を探すのに手間はかからないでしょう。

しかし、本人の努力と工夫次第で日本国内だけで英語力を上げることは出来ます。

時々、「英会話が好き」という人がいますが、私ももしそういうのが趣味だったら今頃恐らくもっと英語が上達していたことと思います。

「好きこそものの上手なれ」という諺がありますが、やはり好きだという事はとても重要だと思います。

やっていて楽しいでしょうしね。

私が不運?だったのは英語は特に好きではなかった(むしろ嫌いだった)ということです。

私の場合はとりあえずオーストラリアの大学への入学に必要な英語の試験の点数を取るまでが日本での英語の勉強の目標でした。

英語は嫌いでしたが、どうしても必要なものなので必死にやりました。

そしてなんとか現地の大学に入ることはできましたが、私がその時点で身につけていた英語力は恐らく大学内でも最下位のレベルだったと思います。

オーストラリアの大学に入ってからは「英語の勉強」などと言っている暇は無く、レポートや課題や試験に毎日追われて大変でしたが、それはそれで日本にいた時よりもさらに実践的な英語の学習の場になったと思います。

読むにしても、書くにしても、聞くにしても、全てが現地の学生よりも何倍も時間がかかっていたので本当に苦労しました。

初めの頃はそんな状態でしたが、レポートやクラスメイトや先生達との会話を通して少しずつ英語力が上達し、なんとか卒業して現地で仕事を得ることができました。

仕事を始めてからは仕事場ではもちろんですが、前にも述べたとおり積極的に新聞や雑誌を読んだりするようになりました。

今はオーストラリアの投資関係の雑誌を定期購読して読んでいますが、これは私が好きな事なので気になる箇所は積極的に読めますし、読んでいて苦痛に思うことはありません。

実益とリーティングの能力アップを兼ねた一石二鳥の方法です。

何度も言うようですが、私は間違っても「英語が得意です」などと言えるようなレベルではないと未だに思っています。

しかし、もし私の勉強方法が少しでも他の人の役に立てればこれほど嬉しいことはありません。

私がやった方法以外にも勉強方法はたくさんありますし、個々人に合った方法というのがあると思います。

もし私の方法を試してみて上手く行かなかったり、長続きしないと感じたらまた別の方法を探してみてください。

勉強する上で一番重要なこと

私が一番重要だと思うことは継続することです。

多くの人がよく陥る罠が、「よし、やるぞ!」と色々教材を買って張り切っていきなりたくさんやり初めて、数日または数週間後に辛くて嫌になってやめてしまうというパターンです。

いわゆる三日坊主というやつですが、こうなってしまっては全く意味がありません。

大変と感じるならば一日に何時間もやる必要はありません。

まずは気楽な気持ちで「とりあえず少しだけやるか」という感じでやり始めて、それを何年という長い期間続けてください。

どうしても出来ない日がたまにあったりしてもいいと思います。

でも、その次の日はきちんとまた続けてください。

気楽に、長く」が成功の鍵です。

おかしなな言葉かもしれませんが、「気楽に頑張って」みてください。

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