日本の教育は社畜を生産する洗脳教育

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~休むことは悪いこと?~

日本人は小学生(場合によっては幼稚園?)の頃から

「学校を休むのは良くない」

「風邪を引いても頑張って学校に行く人は偉い」

「休んでいいのはインフルエンザなどの流行性の病気にかかった時だけ」

という風潮の元で育ちます。

私も小学校から高校までほとんど休まず登校しましたし、その頃はそれが偉いことだと思っていました

このような教育が現在の日本の過酷な労働環境の一因になっていることは間違いありません。

なにしろ、「休むことは悪いこと」だと最低でも12年以上に渡って教え込まれるのですから、社会人になってその思想が変わるはずがありません。

むしろ給料を貰うサラリーマンになるとさらにその強制性は強くなります。

社会人なのだから体調管理は自己責任でやれ」

給料を貰っているのだから休むなんてあり得ない」

子供の頃から休むことは悪いことだと教えられて育ってきているので熱が出ようがインフルエンザにかかっていようが頑張って出社してそれが当然だしそうすることが「偉い」ことだと思い込んでいるのです。

このような教育の典型的な例を紹介します。

以下の記事は2013年と少し前のものなので元の記事は既に削除されてしまっていますがそれほど長くはないのでここに全文を引用します。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130228-OYT1T01579.htm

男の結束…全員で1年間皆勤達成した高3クラス

福岡県筑紫野市の県立筑紫高(友野晃校長)は卒業式を前にした28日、クラス全員で1年間の皆勤を達成した3年5組に特別皆勤賞を贈った。

同校のクラス皆勤は7年ぶりという。

5組は男子ばかり36人の理系クラスで、昨年4月、担任の中村健教諭(46)が「全員で無欠席を目指そう」と呼びかけたのをきっかけに挑戦。

高熱やけがで欠席しそうになった生徒もいたが励まし合い、対外試合や受験などの公欠を除いて全員が1日も欠かさず登校したという。

全校生徒の前で友野校長から表彰状を贈られ、学級委員長の吉丸和志さん(18)は「男子ばかりなので、『絶対に休むな』と言いやすかった」と話し、弓削匠さん(18)は「男子クラスの結束力の成果」と胸を張った。

中村教諭は「何度もピンチに見舞われたが、生徒たちの頑張りに尽きる。頭が下がる思い」とたたえた。
また同日、太宰府市の県立太宰府高(小柳和孝校長)でも卒業式前の表彰式があり、小学校入学から12年間の皆勤を果たした生徒6人などが表彰された。

これは見事な「洗脳」です。

個人が皆勤賞を目指すのなら(風邪を引いた人が登校してウイルスをばらまくという問題は置いておいて)まだ分かります。

それは個人の自由でしょう。

しかし上記のニュースの場合、「全員で皆勤賞」を目指しているため、風邪を引いたり怪我をしたりその他何らかの理由があってどうしても休みたい人に対して有形無形のプレッシャーがかかってきます。

つまり、一人が休むことによって全員の成功が失われる「連帯責任」や、みんなが頑張っているのだからお前も頑張れという「同調圧力」がかかってくるのです。

よく考えてみてください。

全員が1年間休まず登校したことなど実際にはなんの意義もありません。

「みんなで励ましてあって一つのことを達成するのは素晴らしいこと」と言う人がいるかもしれません。

しかしそれは個人の自由意志が尊重される場合においてのみです。

体調が悪くて休みたい人を強制的に出席させる意義などありません。

風邪を引いたらそれ以上悪くならないように、早く治すために、他の人にうつさないために家で休むのが当然ではないですか。
下手したらこれは人権問題にまで関わってくることです。

しかし、日本では強制しようが何だろうが「みんなで達成したら素晴らしい」と教え込むのです。

みんなで励まし合って結束が生まれた

達成感を得られた

感動した

という美辞麗句で飾り立て、いかにもそれが正しいこと、素晴らしいことだと刷り込むのです。

ところで、「一人が休むとみんなに迷惑がかかるから休んではならない」という言葉、どこかでよく耳にする言葉 ではないですか?

そう、会社で有給を取ろうとしたり病気で休みたいと言う人に対して(あるいは休みたい人が休めない理由として)言う言葉と全く同じです。

「みんなに迷惑がかかるから休むな」

「みんなに迷惑がかかるから休めない」

そして休もうとする人に追い打ちをかけるように言う言葉が

体調管理は自己責任なのだからしっかりしろ」

給料を貰っているのだから休むな

なのです。

~体調が悪いのに登校、出社するなどオーストラリアではあり得ない~

私は大学以外ではオーストラリアの学校に通ったことがないのですが、日本のような「体調が悪くても学校に来い」という風潮ではないことは確かです。

日本では考えられない話ですが、こっちの学校では家族で旅行をするからという理由で学期の終わり頃には来なくなってしまう生徒が結構います。

大学の話なら分かりますが、これは小学校や中学校での話です。

私もこの話を初めて聞いた時には耳を疑いました。

今でもなかなか信じられませんし、「休んで遅れをとった分はどうするのだろう?」などと考えてしましますが、それはいかに私が日本の教育に洗脳されているかということを表しているでしょう。

もしこれが日本でクラス全員で皆勤賞を目指している時に「旅行に行くから」と何日間も学校を休む生徒がいたらどうなるのでしょうか?

その生徒と家族はどれだけクラスメイトやその両親や担任に非難されるでしょうか?

そのことを想像しただけでも恐ろしくなります。

また、オーストラリアの会社では体調が悪かったり、気分が悪かったりしたらいつでも早退できますし、次の日に病休を取ることもできます。

むしろそのような状態でもオフィスにいたら「さっさと帰って医者に行きなさい」と確実に言われます。

そして体調が悪いから今日は休むと言えば「早く良くなるといいね」とは言われますが、日本のブラック企業のように「体調管理がなってない」だの「這ってでも出社しろ」だのと言われることは絶対にあり得ません

~そして今日も社畜が生産されていく~

繰り返しますが、教育というのは洗脳です。

そしてその教育方針を決めているのは国ですから、そのような思想に染まった人間を作り出すことを国や経済界、そこから利益を得られるその他諸々の人間達が望んでいるということです。

日本には「滅私奉公」という思想が昔からあります。
個を捨てて全体を重んじ、お上のために尽くすというものです。

この思想で洗脳された人間が大量に生産されることで喜ぶのは誰でしょうか?

少なくとも会社の経営者にとってこれほど使いやすい人間はいないはずです。

会社に従順で、組織のために大人しくサビ残をし、残業時間自慢をし、休日も休まず働き、休もうとする人に対して同調圧力をかけて休ませず、そうすることが正しいのだという思想に染まった人間達を今の日本の教育は大量に生産しているのです。