ちょっと遅いですが、あけましておめでとうございます。
みなさんは正月三が日、仕事に行きましたか?
または、買い物に行きましたか?
私が子供の頃は三が日はどのお店も当たり前のように閉まっていて、町が「しん」と静まり返っていたのを覚えています。
そして、その雰囲気がとても特別に感じられて、とても好きでした。
いかにも、「厳か」な雰囲気といった感じでした。
そんな日本のお正月をまた体験したくて、数年前にその時期に合わせてホリデーで日本に帰国したことがありました。
私がオーストラリアに渡ってから10数年ぶりくらいの日本のお正月だったのですが、スーパーやその他のたくさんのお店が普通に営業していて衝撃を受けました。
店舗で流れているお正月の音楽とデコレーションで「今日はお正月なんだ」と分かるものの、街の雰囲気も普通の休日とあまり変わらず。
私が期待していた厳かな雰囲気などどこにも無く、かなりガッカリしました。
せっかく年末の高い飛行機チケットを買って帰ってきたのに・・・
という気持ちで、「もう日本の正月にわざわざ帰ってくるのはやめよう」と秘かに決めました(笑)
「正月は休業」という流れになってきている?
そんなお正月も徐々にまた元に戻っていくかもしれません。
年末年始の営業は必要か 休業日設定の動き広がる – ITmedia ビジネスオンライン
もうすぐお正月。年末年始に休める人もいれば、仕事で忙しい人もいる。それが日本の当たり前の光景になってから久しい。
記者の父も「忙しい人」の1人だ。家電量販店に30年以上勤めているが、記者が幼いころ、正月三が日は休みだった。それが元日だけになり、今では元日はいつもより早く出勤する。
そんな光景が少しずつ変わるかもしれない。飲食や小売りなどの現場で、年末年始に休業を設ける動きが広がってきた。
~(中略)~
居酒屋「旬鮮酒場天狗」「炭火串焼テング酒場」を展開するテンアライドは、12月31日の大みそかに一斉休業すると発表した。これまで店舗ごとに休業日を設けることはあったが、全122店舗が一斉に休業するのは初めて。
~(中略)~
飲食業界ではロイヤルホールディングスが元日を含む休業日を設けることが話題になっている。傘下のファミリーレストラン「ロイヤルホスト」では24時間営業を廃止した。小売り業界では、三越伊勢丹ホールディングスの多くの店舗で、従来初売りを実施していた1月2日を休業日にしている。18年からは三が日を休業することを検討していたが、断念したと報じられた。
この記事によると、他の業界にもこの動きが波及してきているとのこと。
私はこの動きに大賛成です。
「あの、昔のお正月の雰囲気に戻ってくれるかも」という期待もありますが、上記の記事に書かれている以下ようなことも理由の一つです。
ゆっくりと休むことが仕事への活力とモチベーションを養う。多くの人にとってそれは同じだ。初売りや福袋など、お正月の買い物やイベントを楽しむのもいいが、家でのんびりと過ごす時間を見直してみるのも必要かもしれない。
そうそう。
人間はロボットじゃないんです。
定期的に休むことは当然必要ですし、ゆっくり家族と過ごす時間も必要です。
日本の多くの会社は未だに、「とにかく社員をたくさん働かせれば、それだけ売り上げも伸びる」という古い考えのままのところが多いと思います。
それで社員が疲れたり、病気になったり、家族が不幸せになって、結果的に生産性が低くなるということは大して問題視していないように見えます。
結局、そういう会社にとって従業員というのは、「会社に奉仕する、使い捨ての道具」に過ぎないのです。
そうやって従業員が働いている時、経営者は美味しいものを食べて正月を楽しんでいるんですかね?(笑)
そんな会社に尽くしたところで、幸せにはなりませんよ。
正月くらいゆっくり休もう
お正月に数日間、お店が開いてないことが死活問題になりますか?
確かにちょっと不便に感じることもあるかもしれません。
でも、お店を営業すると、お店で働いている人達だけでなく、その製品を生産する人達やそれを供給する人達も働かなくてはならなくなります。
お正月に営業しているお店はそういう人たちの労働の元に成り立っています。
え?自分の会社は年始は休みだから関係ない?
そうは言ってられなくなるかもしれませんよ。
なぜなら、こういう便利さにみんなが慣れ、正月に営業していることが当たり前になると、さらに多くの業界にそれが波及し、もっと多くの人が働かなくてはならなくなるかもしれないからです。
その中にあなたが含まれいてる可能性だってあるのです。
会社としては、「ライバルの会社が休業中に営業すれば儲かる」と考えるから正月も営業するのでしょう。
だから、みなさん、お正月は是非買い物など行かず、家族でゆっくり過ごしてください。
客が来ないと分かれば営業する会社も減ります。
正月くらい仕事のことは忘れて、みんなでゆっくり休みましょう。
「お店が開いていると便利」と同じく、「注文した商品がすぐに届く」というのも便利だと思いますよね?
最近は注文して2時間で届くようなサービスも出てきています。
でもそれって本当に必要で、あなたの人生を幸せにしているのでしょうか?
そんな話に興味があったら以下の記事を読んでみてください!
>>ヨドバシエクストリームサービスから見る究極の便利社会とその弊害