ドイツに住んでいる、あかねさんという方が書いた、ドイツの医者が適当すぎるという記事を読みました。
【これはひどい】ドイツの医者ほどあてにならないものはない – ドイツ人ストリートミュージシャンと結婚しました。
簡単にまとめると、以下のような感じです。
- 予約を取って病院に行ったのに、連絡も無くその日が休診日になっていた。
- その後、何度電話をかけても繋がらず、予約が取れない。
- また、別の病院では3か月後まで予約が一杯で取れないということもあった。
- 都会の病院でも田舎の病院でも同じような状況だから、恐らくドイツ全土で見られる問題のはず。
ドイツの病院、適当すぎ・・・ほんと、お疲れ様です。
日本の病院は海外よりも患者を待たせる?
上記の記事を読んだときに、以前ツイッターで流れていた記事を思い出しました。
元記事は現代ビジネスなのですが、既に削除されてしまっているので、Yahoo!ニュースから引用します。
なぜ日本の病院は、患者をこんなに待たせて平気なのか(現代ビジネス) – Yahoo!ニュース
作家の伊集院静氏が日本の大学病院のサービスや対応の悪さに憤慨している話が前半で、後半は「欧米と比べると日本の病院は酷すぎる」という、記事の筆者の論評が書かれています。
伊集院氏の怒りは分かります。
私も日本の大学病院で2時間待ちとかザラにありましたからね。
暇つぶしに何を持って行くかいつも悩んでましたよ。
スマホなんて無い時代でしたし。
酷いのは後半の部分の記者の文。
OECD(経済協力開発機構)のデータによれば、人口1000人あたりの医師数は日本が2.4人なのに対し、ドイツ4.2人、フランス3.4人。
~(中略)~
結果、その怠慢が「患者を待たせることの何が悪いのか」「待つのが嫌なら来なくていい」という上から目線の医師を生んでいる。一方で、米国や欧州では日本のように待ち時間が長い病院はほとんどないという。
「フランスやドイツでは、ホームドクター制度といって、まずは『かかりつけ医』に行って、手に負えない場合に限り、紹介状を書いてもらい大病院を受診できるシステムになっているので、日本のように患者が一つの病院に集中することはありません」(東京放射線クリニック院長の柏原賢一氏)
「ドイツのほうが人口当たりの医師が多くて、システムも整っていて患者を待たせることも無く素晴らしい」みたいな論調ですが、。
これは是非、冒頭のドイツ在住のあかねさんにお見せしたいものです(笑)
ドイツの医者は患者を待たせるどころか、「予約をしても医者に会えない」「電話さえ繋がらない」ですからね~。
オーストラリアの医者事情
ちなみに、オーストラリアでも「かかりつけ医」のシステムがあります。
General Practitioner(略してよくGPと呼ばれています)というのがそれで、直訳すると「一般医」です。
GPは軽い病気や怪我の診察と治療をし、手に負えない症状の場合は適切な専門医や大きな病院に紹介状を書いて患者を振り分ける役割をしています。
このGPに会うのにも予約が必要なのですが、予約時間通りにGPに診察してもらえることはまずありません。
20分遅れくらいなら良いほうで、1時間くらい待つことも普通にあります。
上記の現代ビジネスの記者の言い方だと、「かかりつけ医がいるから患者が待たされることが無い」みたいに聞こえますが、そもそも、かかりつけ医に会うだけでも待たされるんですよ。
それじゃ、紹介状を持って行った病院ではどうなのかってことですが・・・
お察しの通り、もちろんここでも待たされます(笑)
病院に行く際も当然予約をして行くわけですが、まあ、予約時間通りに医者に会えたことはただの一度も無いですね。
妻が妊娠していて定期チェックに一緒に行っていた時なんて特にうんざりしました。
最高で3時間以上待ったこととかあったなー。
その時は待合室が妊婦と付添いの人で溢れてました。
みんな予約しているのになぜそうなったかと言うと、次の日が祝日で病院が休みだからたくさん予約を受け入れたらしいです。
それじゃ予約の意味無いし!
ちゃんと人数制限しろよ!って感じです。
まあ、こんな感じで、オーストラリアの病院も相当適当ですよ。
患者を待たせない病院というものが存在するのなら是非行ってみたいものです。
あ、ちなみに、オーストラリアには私立と公立の病院があって、私立のほうが断然高額なのですが、私立に行っても結局待たされます。
待たされないのは生死に関わる状況で、一刻の猶予もない時だけです。
マスコミの記事を鵜呑みにしてはいけない
長々と書いてきましたが、私がこの記事で伝えたかったことは海外の病院の酷さについてではありません。(まあ、それも少しはありますが)
言いたかったのは、「マスコミが出している記事は当てにならない」ということです。
マスコミの記事と個人のブログの記事だと、きっと前者のほうを信用する人が多いと思いますが、今回の例を見ても分かる通り、マスコミの情報なんて本当に適当で当てになりません。
その適当さはドイツの医師並ですね(笑)
今回のように、海外の情報に関してはその国に住んでいる個人のほうがよほど現実に近いことが多々あります。
全てのニュースや記事を疑ってかかってどれが本当か調査するというのは無理な話ですが、信用できないということは頭に入れておくべきでしょう。
特に、自分に関係する重要な事柄に関してはいくつものソースを当たって自分で判断することが重要になってくるでしょう。