電車や街に落書きをする人が「かわいそうな人間」であるワケ

先日、ツイッターでこんな投稿を見かけました。

こういった落書きが「格好いい」というセンスが昔から私には全く理解できないのですが、格好良かろうが、悪かろうが、他人のものに落書きをするという時点で犯罪であることには間違いありません。

そして、「日米のコラボレーション」「誰にも迷惑をかけてない」「『電車に絵を描かれたくらいで犯罪行為!』とか器が小さい」と言うレベルの低い人間がいることに驚きました。

オーストラリアでも犯罪行為

こういった日本の無知な人達は恐らく、アメリカでは落書きはクール(笑)な文化として定着していて、犯罪ではないと考えているのではないかと思います。

アメリカは知りませんが、少なくとも私が住んでいるオーストラリアでは法律で明確に犯罪と規定されています。

オーストラリアにおいては、公共設備や私有のものに所有者の許可なく落書きした場合、最大2年の懲役か、最大3万8千ドル(約320万円)の罰金に処されます。

さらに、18歳未満の人がスプレー缶を買う場合、「仕事で必要」という雇用者の証明が必要で、もしその証明がない者に売った場合、お店側が最大3100ドルの罰金を受けることになります。

ただ、こういった法律はあっても実際に捕まる人はほんの一握りで、街には落書きが溢れかえっています。

ビルの壁面や、電車の沿線沿いの壁やフェンスや配電盤や鉄塔などの設備、そして電車の中のイスや壁にも描かれています。

電車の窓ガラスにまで何か硬いもので削ってワケの分からないアルファベットもどきの文字が書かれています。

こういうのは、「誰にも迷惑をかけてない」どころか、迷惑以外の何物でもありません。

見ていて不快ですし、街や電車の雰囲気も悪くなります。

電車会社はそれを消すために清掃員を雇い、そのコストもいずれは電車賃に跳ね返ってきます。

ビルの壁面や家のフェンスに描かれた落書きはその建物自体だけでなくそのエリアの不動産価値を下げます。

まったく、迷惑だらけです。

落書きをする人間がかわいそうな理由

実はこういう落書きをする人間はかわいそうな人達なのです。

なぜかって?

それはこういった落書きをする人間は、日頃、周りの誰からも相手にされず、注目を浴びることが無く、そんな自分に不満がある人達だからす。

彼らはこの「落書き」という手段を取ることによって、「僕はここにいるんだよ!」「みんな見て!」「もっと僕に注目して!」という声を発しているのです。

仕事や私生活が充実していてハッピーな人は落書きなどしません。

そんなことをしなくても彼らは自分を表現できていますし、注目が集まりますから、そんなことに時間を使うのは無駄なことなのです。

私はオーストラリアで落書きをしている人達を夜に何度か目にしましたが、(あくまでも私の主観ですが)ショボくて、うだつの上がらなそうな人間ばかりでした。

彼らは夜な夜な落書きが出来そうなところを探して街を徘徊し、汚い絵を描き、アルファベットもどきをそこら中に描きまくるのです。

そんな手段でしか自分を表現できず、他人の注目を浴びることができないというのは本当にかわいそうな人達です。

「かわいそう」と言っても私は彼らに同情したりするつもりはないのですが、とても迷惑なので、一刻も早く彼らが本当に満足できることを見つけ、それで注目を浴びるようになって欲しいと思う次第です。

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かわずん
アンチ・ブラック企業ブロガー