日本人は「汗水たらして働くのが偉い」「楽をしようとするな」病にかかっている

最近、こういう生き方をする人たちが結構増えてきたように思います↓

15人のニートが「超限界集落」の廃校に集う理由:日経ビジネスオンライン

和歌山の山奥の限界集落で若者たちが畑を耕したり、近所の人の手伝いをしたり、ブログを書いたりして、生活をしていくのに必要な最低限のお金を稼ぎながら楽しく共同生活をしているという話です。

私はこういった、自分のやりたいことや、気持ちに正直に従った生き方はとても良いと思います。

でも、コメント欄を見ると、色々と批判している人たちがいます。

他の人々が汗をかき整備維持するインフラ等にぶら下がる事で生活しているという、フリーライド批判は避け得ないのではないか。その辺の反論に納得できれば、こういう生き方も賛同できる。ただ、納得できないだろうとも思う。

全てのアマゾンの客がこういう秘境に住んでいたら、現在の宅配サービスは成立しないでしょう。
他のアマゾン利用者で発生する利益によって、秘境の宅配サービスで発生する赤字が穴埋めされているのは確かだと思います。

この記事には明確に記載していませんが、医療や年金のことを考えると、基本的にこの方たちは生活保護もしくは親の年金や資産によって扶養されているのではないでしょうか。
日々必死で仕事をしている側から見ると、認められない気持ちが湧くと思います。
ニートで宅配サービス受けている人より、一生懸命配達している人に幸せになってほしい。

こういう人たちは本当に自分の仕事が嫌なんでしょうね。

嫌なら他人の批判などしていないで、さっさと辞めてもっと楽しい仕事を探せばいいのにと思います。

その仕事をすることを誰も彼らに強制していませんし、自らの意思で「嫌で辛い仕事」を「日々必死に」してお金を貰うことを選んでいるのです。

自分が嫌いな仕事をしているから、「好きなことをして生きている人達」や「楽をして生きている(ように見える)人達」が許せないのでしょう。

そして、「汗水たらして、必死で働いている人は偉いんだ」と、変われない自分を正当化しているのです。

必死に働いているのは、自分が生活のための給料を貰うためであって、他人のために働いているわけでもないのに偉いもヘッタクレもありません

この日本社会特有の、「必死で働いている=偉い」「楽して稼いでいる=許せない」病は本当になんとかしたほうがいいと思います。

まあ、教育からの洗脳なので仕方のないことなのですが。

インフラを整備している人たちはなにもこの若者たちのために善意のボランティアでやっているわけではなく、ちゃんと給料を貰っているわけです。

アマゾンに委託された宅配業者にしても当然善意でやっているわけではなく、さらに、遠隔地については追加料金を課しています。

追加料金が無い所はそれでも採算が取れると企業が考えているからです。

企業は利益を追求するのが第一目標なので、採算が合わないと考えたらさらに追加料金を課すか、撤退しますよ。

大体、この人の意見に従うならば、「人はみんな都会しか住んではならない」となりますね。

もし、将来、配達されなくなったり、インフラが整備されなくなったら、この若者たちはまた別の、彼らが楽しいと思える選択肢を取るだけのことでしょう。

辛くて嫌な仕事は人生の時間の無駄

人気のあるユーチューバーやブロガーは毎日膨大な時間をそのコンテンツの作成に費やしています。

これらの作業を好きではない人がやったら、彼らのコンテンツ作成作業も上で批判している人たちのような、「辛くて嫌な」仕事になってしまうわけですが、彼らは心から楽しいと思ってやっているので、辛いとは思いません。

こうやって楽しんで仕事をしている人たちは、自分の生き方に満足しているので、他の楽しんで生きている人たちの批判もしません。

そんなことをする必要もありませんからね。

批判をするのはいつだって、自分の生き方に不満がある人たちなのです。

そもそも、「辛い」、「嫌だ」と思って仕事をしたところでいい仕事ができるはずがありません

彼らはそれが楽しいと思うからこそ、それに集中して作業ができ、たくさんの人気のあるコンテンツを作り出せるのです。

これは、ユーチューバーやブロガーに限った話ではありません。

例えば、あなたは、「料理が楽しくて仕方がない」と思っている人がやっているレストランと、「料理なんて好きじゃない。辛くて仕方がないけど必死でやってる」と思っている人がやっているレストラン、どちらに行きたいと思いますか?

答えは明確です。

前者のレストランが死ぬほど不味いというのであれば話は別ですが、料理が好きで仕方がないという人がやってるレストランがそこまで不味いということはないでしょう。

批判ばかりしている人たちは、「楽をしている(ように批判している人達には見える)人間は許せない」「自分はこんなに辛い思いをして必死に働いているのに、楽しんで生活している人を見ると納得できない」と、ずっとネガティブな思考と自分に合ってないつまらない仕事に囚われ続けて歳を取っていき、最後になって、「もっと楽しい人生が良かった」と後悔するのです。

でもそれは、そのことに気付けず、変化することができず、楽しそうに生きている人達に嫉妬して批判をすることくらいしかできなかった自分の責任なのです。

 

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