今回は、日本のIT企業で働いているインド人技術者が、会社に対する怒りを爆発させている記事を見つけたので紹介したいと思います。
「日本人はいい人が多い。でも会社はお金に汚い」外国人労働者が見た日本企業のヘンな体質 | 日刊SPA!
このインド人の方が記事中で言っている事柄は「日本企業あるある」で、中々興味深いので一つずつ紹介しつつコメントしていきたいと思います。
遅刻は許さないのに定時外の仕事は平気でさせる
まずはこちらから。
「10分遅刻したら給料減らすと言われた。残業を15分してもタイムカード書くなと言われる。これは本当にヘン。日本人は会社の奴隷で喜んでいるのか」
これ、よくネット上で指摘している人がいるのですが、まさにその通りなんですよね。
日本の会社は一分の遅刻にもうるさいところが結構ありますし、それどころか「定時は仕事を始める時間。その前に会社に来て準備をしろ」などと言い、10分くらい早く来るのが当然のような態度です。
そのくせサービス残業は普通にさせたりしますね。
ちなみに、「始業前の準備は労働時間?」によると、会社から指示されて定時よりも早く出社している場合は労働時間と見なされ、自主的に来ている場合は労働時間と見なされないようです。
いずれにしても始業時刻前の出勤は社会人のマナーとしては常識ですが、会社として具体的に指示命令する場合は労働時間と解されるのであくまで心得を「始業時刻までに仕事の準備を整えておくこと」として従業員に周知させる程度にとどめておきましょう。
などと書かれていますが、これだと「暗黙のルール」的に社員に圧力をかけてやらせたりする会社が必ず出てくると思いますが・・・
個人的には、仕事の準備だったら仕事だと思いますけどね。
仕事の準備の時間をプライベートの時間と言うにはかなり無理があるでしょう。
私は常々、日本の会社には人の時間に対するリスペクトが無いと感じていますが、こういうのはその典型的な例ですね。
会社のために進んで無償奉仕
「10時から仕事でも、みんな10分前にくる。その10分間も仕事してる。でもお金、会社払わない。休憩も1時間の契約なのに、みんな30分で済ませて仕事する。その30分はお金で戻してもらわないといけない、30分の残業代もらって当然。でも誰も言わない。なぜ?」
「何も命令されずとも、時間外に自主的に仕事をする」ーーー
こんな人がいたら「勤勉で素晴らしい!」「社員の鏡」と思いますか?
とんでもありません。
一人でもこういう人間がいると、「あいつは時間外でも頑張っているのになぜお前はできないんだ」という雰囲気になり、必ず周りが迷惑します。
一人いると周りをどんどん侵食し始めるという意味で、こういう人間は癌と同じです。
上の発言を見ても分かる通り、「働いた時間分だけ給料を貰う」というのは労働環境がまともな先進国の労働者であれば当然の考え方です。
無償で奉仕するというのは、自分のスキルや時間を安売りすることにも繋がりますから、自分たちの権利を守るためにもやってはいけないことなのです。
時代錯誤のダサい発言をする上司
また、日本人の妻がいることで、日本人上司からは信じられないようなことを言われ、傷ついた経験もある。
よかったな、ずっと日本にいられて。日本人になっちゃえば? この会社でずっと働きたいなら、文句ばかりを言うな――。
「私は奥さんが好き。でも、日本にずっといようなんて思わない。仕事はどこにでもある。日本にいたいから結婚したんじゃない」
「よかったな、ずっと日本にいられて」って・・・
これ、インドとインド人を見下してますよね。
ドン引きもいいところですよ。
どう思うかは個人の自由ですが、面と向かってこんなことを言える精神が理解できません。
そして、「日本は外国人ならみんな住みたいと思っている素晴らしい国だ」と信じて疑わない。
日本から出たことがない人間が言いそうなズレまくったダサダサの発言ですね。
しかも、「この会社でずっと働きたいなら、文句ばかりを言うな」とか。
もうバカバカしくてコメントは差し控えますが。
「こんな風に考えているおっさんがまだ日本にはたくさんいるんだろうな」と思うと、本当に恥ずかしいですね。
このインド人の人が「日本にずっといようなんて思わない。仕事はどこにでもある」と言っている通り、英語が話せて技術がある人なら、もっとまともな労働環境の国なんていくらでもあるんですよ。
こんな時代錯誤な上司が管理者で、社員の時間を搾取するような日本の会社になど全く魅力は無いでしょうね。
自分の仕事が終わっても帰れない
「自分のプロジェクトを終えると、他人のプロジェクトも手伝う。私は、私の分のプロジェクトをやって決まったお金をもらう約束。他人のプロジェクトを手伝っても、もらえるお金は増えない。手伝いされた方のお金は減らない。仕事が早く終わっても帰るのはダメ。仕事が遅くかかって(なって)も、残業のお金は出ない。日本人の理屈はよくわからない」
「自分の仕事が終わったからと言って帰ってはいけません。周りに『何かお手伝いすることはありませんか?』と聞きなさい」というのは「社会人として~」論のアドバイスではよく聞きます。
海外では自分の仕事が終わったらそれ以上やる必要なんて無いし、ましてや、他の人の手伝いなんてする必要もないのです。
むしろ手伝いをしてはいけないのです。
これは日本の「職務無限定」の話になりますが、詳しく知りたい方は「【他部署の仕事の手伝いなんてまっぴらごめん】自分の仕事が終わっても帰れないのは誰のせい?」を読んでください。
簡単に言うと、海外では他人の仕事を奪ってはならないという考え方なのです。
そもそも、このインド人の人が言っている通り、手伝って残業してもお金が貰えないとか全く理屈が通らないんですよね。
まとめ
元記事では、上で紹介した他にも飲みの話なども出ていますが、この辺にしておきます。
興味のある方は元記事を読んでみてください。
ちなみに、記事の最後にあるこのインド人の方の発言が印象的でした。
「インド人の優秀な人は日本に来ない。日本がよくない国になると、変な人ばかり来るようになる。それでいい?」
変な人ばかり来るようになるかは分かりませんが、少なくとも現在のような違法なブラック労働環境が堂々とまかり通っている日本に来て、記事にあるような無知な管理者の元で働きたいと思う優秀な外国人はいないでしょうね。
先にも言った通り、もっとフェアで良い待遇を提供する会社なんて海外には山ほどあるのですから。
とりあえず、日本は時代錯誤な管理者や社畜思考の社員を駆逐するあたりから始めて、少しでもまともな社会にしていかないと海外の優秀な人には見向きもされないでしょう。
ところで、オーストラリアに住んでいる私から見て明らかにおかしいと思うのは、過労死する社員を出しても笑えるような少額の罰金だけで済んでしまう日本の労働法です。
電通の事件などはいい例です↓
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