ねずみ講ではないかと疑われていたBitConnectがアメリカのテキサス州とノースカロライナ州政府から「トークン販売に関する登録を受けていない」として停止勧告を受け、貸付と取引のサービスを停止したようです。
(この記事を書き始めた時はBitConnectのサイトのトップページは見られたのですが、書き終えてから再度見ようとしたところ全てのページが閲覧できない状態になりました)
追記(2018/1/20):サイトがまた閲覧できるようになっています。貸付は閉鎖したままですが、取引所はオープンしています。今後はICOを行って既存のBCC保持者をサポートするらしいですが、1BCC=$150で売り出すそうです。その値段で買う人いるんですかね??
BitConnect Shutters Crypto Exchange Site After Regulator Warnings – CoinDesk
BitConnectについて詳しく説明している日本語のサイトがあったので貼り付けておきます↓
ビットコネクト(BitConnect)〜レンディング&複利運用出来る暗号通貨の情報まとめ – CryptoCurrency
このサイトの管理者の方もBitConnectに投資して貸付していたようですが、最大のリターンは32.9%/月だったようです。
BitConnectのサイトでは最大40%/月(!)を謳っています。
貸付の満期は120日で、満期になると全額返済されるというシステムで、実際に返済はされていたようです。
でも、一度始めてしまうと120日間は動かせないようなので、結構な期間塩漬けになります。
元本を手元に置いて、利益分だけを再投資していたらまだいいのですが、結構みんな全額再投資しているようで・・・
貸付してある分のBitConnectトークンはサービス停止でどうなるのか分かりませんが、BitConnectトークンの価格はここ数日の仮想通貨全般の暴落とのダブルパンチで12月末の最高値の$430から$37へと90%も下落しているので、例え全トークンが返済されたとしても損失は免れないでしょう・・・
ねずみ講の見分け方
私の以前の記事の、「マイニングネットワークのビットクラブは儲かる?会社は信用できる?入会を決める前に読む話。」で紹介した、SEC(U.S. Securities and exchange commission)のサイトに掲載されているPonzi Scheme(ねずみ講)のページSEC.gov | Ponzi Schemesにある、「この条件に当てはまったらねずみ講を疑え」というリストがあるので、ここで紹介しておきます。
- ハイリターンなのにローリスクあるいはノーリスクを謳っている:どんな投資にもある程度のリスクはある。ハイリターンのものはハイリスクなのが普通。ハイリターンを保証した投資には要注意。
- 安定したリターンを約束している:投資のリターンは上下するのが普通で、ハイリターンのものの場合は特にそうなる。マーケットの状態に関わらず一定の利益を約束しているものは要注意。
- 未登録の投資商品:典型的なねずみ講はSECや政府に登録されていない。登録されることが重要な理由は、投資家が会社の管理状態や、製品、サービス、財政状態にアクセスできるようになるからである。
- ライセンスを持っていない会社:政府は投資会社に対してライセンスを得ることを義務付けている。ねずみ講の会社はライセンスを得ていない会社によって行われる。
- 明確でなく難解な計画:あなたが理解できなかったり、完全な情報が得られない投資には手を出さないこと
- 文書関連:投資に関する明確な文書にアクセスできない場合、それに対する言い訳を許してはならない。文書にミスがあったり矛盾がある場合、その投資は約束通りに運用されていない可能性がある。
- 支払いを受け取るのが困難:支払いがされなかったり、資金の引き出しが難しい場合は要注意。ねずみ講はよく、再投資を推奨し、再投資に対してさらに高いリターンを約束したりする。
ビットクラブではこの7つのうち、4つが当てはまっています。
BitConnectの場合は、1番目の項目についてはサイトが閲覧できなくなってしまったので、彼らがリスクについて説明していたのか分かりませんが、2~7番は当てはまっているのではないかと思います。
別のサイトによると、リターンが20%を超えることを謳っていたらねずみ講の疑いが強いと書かれていました。
新しい投資を考える時はもう一度冷静になってこのリストを見て、当てはまるものがどれだけある調査してから投資するかどうか判断することをお勧めします。