Facebookは太っ腹!
いやー、Facebook、うらやましいですね!
このニュースのことです↓
Facebookのザッカーバーグは、2カ月間の育児休暇を取る | WIRED.jp
なんと、Facebookでは最大4ヶ月まで育児休暇を取ることができる上に子供一人につき4000ドルもくれるらしいです。
記事では「Facebookはアメリカの企業の中でもかなり太っ腹な福利厚生」だと指摘していますが・・・それにしても素晴らしい!
あと何が素晴らしいって、CEO自身が率先して休暇を取得することです。
上記の記事にも書いてあるとおり、
もし企業そのものに休暇を取ることを奨励する雰囲気がなければ、社員はこうしたプランによる利益を進んで得ようとしないものだ。そして概して企業の気風とは、トップから来るものである。
まさにそのとおりだと思います。
会社の上の人が進んで休みを取ってこそその下の社員も休暇を取りやすくなるのです。
あなたがいなくなっても会社はまわる
さて、日本ではどうでしょうか?
日本の会社だったらまず上司が「仕事が忙しくてそんなに休む暇がない」とか言って取らないのは目に見えています。
そういう人には
「あなたは会社にとってそんなに重要なんですか?」
「FacebookのCEOが休みをとっても会社は大丈夫なのに、あなたはそれ以上に重要なんですか?」
「あなたが休むと会社が潰れるんですか?」
と聞きたくなります。
実際のところ、あなたの存在は会社にとってあなたが思っているほど重要なものではありません。
あなたは会社の一つの歯車に過ぎません。その歯車が一つなくなったところで会社は全く問題ないのです。
だから必要なときには仕事を優先させる必要はありません。
そして、こういう「休まない」と言っている上司がいるとその下の社員がそれに従って休暇を取りにくくなります。
それでも制度があるからと取ろうとする社員がいようものならお馴染みの発言が登場することになります。
曰く、
「みんな休まず頑張っているのに自分勝手」
「こんな忙しい時に休むなんて迷惑」
重ねて言いますが、会社なんて社長がいなくたってちゃんと動いていきます。
FacebookのCEOが2ヶ月休めるということからも分かりますよね?
Facebookがこの2ヶ月で倒産したり急激に業績が悪化したりしたら私も考えを改めましょう。でもそんなことは起こらないでしょう。
だからその下の社員が休んだところで会社にとっては屁でもないですし、ましてや倒産するとかあり得ません。
日本人は心が狭い
それにしてもなぜ日本では休暇を取ると周りから嫌な顔をされるのでしょうか?
日本では自分が大変な時に人が楽をしていると 「ひがむ」 人が多いのです。
「あの人だけ楽になるのは許せない」
「あの人だけ幸せになるのは許せない」
「私が苦労して仕事しているのだからお前も苦労しろ」
自分がいかにも会社のために頑張っているのだとアピールして他の人の休暇を妨害しようとしますが、結局は上記のような醜い理由がほとんどです。
他人の幸せを祝えないなんて本当に醜いですね。
育児休暇は有給でしょ!?
さて、ここでもう一つ記事を紹介しましょう。こちらは日本の記事です。
タイトルを見て「おっ、これはまた格好のネタが転がり込んできた」と喜びましたが(笑)・・・
残念ながら(?)内容は私が期待していたものとは全然違いました。
簡単に言うと
「日本ではまだまだ育児休暇を取るのは難しいから、まずは在宅で働けるようにしていくのも一つの手では?」
といったものです。
日本でももっと簡単に休暇が取れるようになるのが理想ですが、それでも日本の現状を考えるとこの記事は前向きで良いです。
同じ日経ビジネスオンラインの記事でも以前の私の記事( 「24時間戦えるか?」-もちろんしません そのつもりで働く気もありません)で取り上げたものよりはるかに好感が持てます。
それではなぜこの記事の筆者が「パパが育休取っても迷惑なだけ?」と言っているかというと、その間家庭の収入が無くなるからということです。
これを読んだ時はかなりの衝撃を受けました。
「えっ!?日本の育児休暇って有給じゃないの!?」
私も日本で働いていたことはありましたが、その頃は育児休暇なんて考えたこともありませんでしたから休んでいる間給料をもらえるのかどうかなど全く知りませんでした。
でも、オーストラリアでは育児休暇は普通に有給です。だから日本でも育児休暇という話を見るたびに有給だとばかり思っていました。
つまり日本では「給料はあげないけど、休暇をとってもいいよ。席は確保しておくよ」ということなんですね。
いやー、本当に驚きました。
休んでいる間収入がなくなるのではそりゃパパは簡単には育休を取れませんね。
ちなみに、私の今の会社では父親の育児休暇は有給で6週間もらえます。さすがにFacebookには負けますが。
子供が生まれてから連続で6週間取ってもいいですし、一週間に3日だけ休むようにして合計で6週間取るなんていうこともできます。
さらにその後、無給で良ければ最大1年間は休んでいいことになっています。
当然、復帰するまで席は保証されます。
ちなみに、会社はその期間は臨時の社員を雇います。
このような待遇はオーストラリアでは当然・・・と言いたいところですが、私の会社はかなり条件が良いらしいです。
他の人に言うと結構羨ましがられます。
さて、上記のWIRED.jpの記事では最後にこう言って 締めくくっています。
もっと多くの企業が、新しく親になる人たちにより多くの休暇を提供するのを、そして、世の父親たちがザッカーバーグのリードに続けるよう祈ろう。
日本は最近は「イクメン」だなんだと言われるようになり少しずつ状況は変わってきているとは思いますが、父親が安心して気兼ねなく長期間休めるようになるのはまだまだ先のようです。
それにからオーストラリアの他の会社ももっと待遇が良くなっていくことを願います。