前半からの続きです。
前回は6つの事柄について紹介しましたので今回は残りの5つを紹介しましょう。
インターネットへの接続が遅くて高くて時代遅れ
オーストラリアでは未だにADSL全盛です。
私が15年前にオーストラリアに来た時に既にADSLはありましたが、驚いたのはダウンロードのデータ量に制限があるものがほとんどだったということです。
日本ではADSLの提供が始まった時からデータ量無制限が当たり前でしたので、自分の解釈が間違っているのではないかと説明書きを何度も読み直してしまいました。
しかも値段が高いことにも驚きました。
私が使っていたプロバイダの2010年頃の契約を見てみたところ、月60ドル(約5000円)で、月に100GBまでの制限付きでした。
しかも、朝8時から深夜1時までのピーク時間に50GB、その他のオフピーク時間に50GBまでというショボさです。
ちなみにデータの使用量の制限を超えるとそれ以上一切通信ができなくなるプランと、制限を超えても使えはするものの、ものすごく遅くなる(大抵128kpbs)プランがあります。
今ではやっと無制限に使えるプランが普及してきましたが、制限付きのプランもまだ普通にあります。
今では無制限のプランは電話回線料(電話料金ではありません)込みで大体月$60くらいというのが最安値の料金です。
2010年の頃のデータ量制限付きの料金を出せば今は無制限でネットが使えるようになったのでこれでもかなりの進歩と言えるでしょう。
ちなみにADSLなので当然速度も光ケーブルのものとは比べ物になりません。
なぜこんなに高くて古い技術のままなのでしょう?
どこかで読んだか誰かに聞いた話だったか忘れましたが、オーストラリアの国土の広さと人口密度が関係しているようです。
日本では狭い国土に人口が密集しているのでインフラに投資した時に効率が良くなります。
例えばADSLの設備を一つ作ると人口が密集していれば多くの人がその設備を使えます。
逆にオーストラリアのような環境だと一つの設備を作ったとしてもそこにアクセスする人の数は日本よりも少ないでしょうし、広い国土に人がばらけている分、たくさんの設備を作らないとなりません。
古い設備を更新する時も同じです。
これがオーストラリアのネット環境が遅れていて値段が高い原因のようです。
「日本は狭い」「オーストラリアは広くて羨ましい」などと言われることもありますが、人口が密集していると良いこともあるということですね。
最近では政府が、「もっと高速で近代的なネット環境を全国に普及させよう」ということでNational broadband network(NBN)というプロジェクトで光ケーブルを敷設し始めましたが、なにしろ国土が広いので全国に普及するまでまだまだかかりそうなのが現状です。
この分では光ケーブルが普及する頃には日本ではもっと新しい技術が始まっていそうな気がします。
ゴミ収集車がダイナミック
これはオーストラリアに行った人がよく指摘していることで、「オーストラリア ゴミ収集車」などで検索するとたくさんの写真やビデオを見つけられます。
オーストラリアのゴミ収集車がどんなものなのかを見てみたい人は是非、上記のキーワードで検索してみてください。
ちなみに簡単に説明をすると、デカいトラックの左側に大きなアームが付いていてゴミ箱をガシッと掴んでトラックのゴミ収納部にゴミ箱の中身を放り込むというやり方です。
ゴミ箱は上の写真のようなもので、いくつか種類がありますが高さは大体1mくらいです。
一戸建ての場合は通常は各家庭で別々にこのゴミ箱を持っています。
アパートの場合は共同で使えるように何個か設置されています。
ゴミの収集日の前日になるとそれぞれの家庭はこのゴミ箱を家の前の道に出します。
そして次の日の早朝にトラックがやってきてこれらのゴミ箱を次々と回収していくわけです。
このような方法なので基本的には運転手一人だけでトラックから降りずに回収していきます。
ただし、場所によっては二人のほうが効率がいいからか、二人一組で作業している場面もよく見かけます。
運転手ではない方が歩いて次々とトラックのアームのところにゴミ箱をセットするやり方です。
日本ではそれぞれの地域や区画ごとのゴミ集積所に回収に来るスタイルなので随分と違いますね。
いずれにしても、いかにもオーストラリアらしいダイナミックなやり方です。
ちなみに、オーストラリアでは日本と同じく車は左側通行で右側ハンドルなのですが、左側にあるゴミ箱を扱うためにゴミ収集車だけは左側ハンドルになっています。
ママチャリがない
オーストラリアでは自転車で通勤する人がたくさんいます。
ただし、日本のように「スーツでママチャリ」のようなものとは全く違います。
こちらでは多くの人がレースタイプの自転車に載っています。
しかもちゃんと自転車の競技者のような本格的な格好をしているのです。
ちょうど上の写真のような感じです。
そしてみんな会社に着くとシャワーを浴びてスーツに着替えるのです。
そういうわけで、オフィスのビル内にシャワールームがある会社はとても多いです。
それにしても彼らはいちいち着替えたりするのを面倒くさいと感じたりしないのでしょうか?
ちなみにレースタイプの自転車ではない場合はほとんどがマウンテンバイクです。
日本のような、かごが付いた「ママチャリ風」の自転車もたまに見かけますが、ヨーロッパの街並に合いそうな感じのお上品な感じのもので、ママチャリとは雰囲気がどうも違います。
しかもこの「お上品なママチャリ」、かなり値段が高いのです。
中古で結構使い古した感じのものでも200~400ドル(2万から3万円くらい)くらいしたりします。
レーサータイプの自転車などは軽く1000ドルを超えるようなものに乗っている人がザラにいます。
なんで通勤ごときで毎回そんな本格的な自転車に乗って競輪の選手みたいな格好をするのか私には理解できません。
日本のママチャリのように1万円程度で買えて着替えたりせずに気軽に乗れて頑丈な自転車が売りに出されたら売れるような気がするのですが・・・
でも、「自転車通勤はこうあるもの」みたいな考えが彼らにあるのならばママチャリは売れないかもしれませんね。
ちなみにオーストラリアでは自転車は車道を走らないとならない決まりになっているのですが、自動車と事故を起こして亡くなったり怪我をする人がものすごく多くて社会問題になっています。
もしかしたら、「車道を走るから速い自転車に乗らないといけない」というような意識があるのかもしれません。
日本でも「歩道を走行してはならない」という所が出てきましたが、私は自動車と自転車では速度があまりにも違うので同じ道で走るのは危険だと思います。
自転車が歩道を走ると歩行者の邪魔になったり、歩行者と自転車の衝突事故がたまにあるというのは分かりますが、オーストラリアでの自転車の死亡事故の多さを見る限り、自転車は歩道をゆっくり走ったほうがより安全なのではないかと思います。
自転車が歩道をゆっくり走れるようになれば日本のママチャリも売れるようになるかもしれませんね。
女の人がスパッツの上に何も履かない
日本では今はレギンスと呼ぶらしいですが、まあどっちでもいいです(笑)
日本ではみんなスパッツの上にスカートとか短パンを履いたりしますよね?
でも、こっちでは写真のように「スパッツを履いて、以上!」という人ばかりです。
当然体のラインがモロに出ます。
スタイルがいい人ならばまだ分かりますが、太っている人でもお構いなしにこういう格好をしています。
私などは、「もう少し自分の体型に合った服装をすればいいのに」と思うことがしばしばありますが、まあ、余計なお世話ですね(笑)
恐らく彼らは「恥ずかしい」と思うポイントが日本人とは異なっているのだと思います。
逆に、「日本人はスパッツの上には必ず何か履くよ」と言ってもその理由を理解してもらえないかもしれません。
自販機がショボい。しかも値段が異常に値段が高い
アジアの幾つかの国では日本のような自販機があるようですが、その他の国ではものすごくゴツくてデザインがイマイチでしかも良く商品やおつりが出てこなかったりする自販機が主流です。
恐らく日本から海外に行った人達はみんなそのヒドさにびっくりすると思います。
オーストラリアも自販機がひどい国の一つです。
自販機をゴツくしないとならない理由は、ダメージを与えたりする人や、中から商品やお金を盗もうとする人から守るためでしょう。
デザインは私が15年以上も前に来た時からほとんどと言っていいほど変わっていません。
よく、日本に来た外国人が自販機の多さや、誰も監視していないところに自販機がたくさん置かれていて、「日本はすごい。私の国だったらすぐに壊されてお金や商品を盗まれる」と言うといった話を聞きますが、とても分かる気がします。
オーストラリアでも自販機は大抵駅の構内や建物の中にあり、日本のように外に置かれているものは見たことがありません。
海外に出ると日本の安全性や日本人の道徳心の高さに感心させられることが良くあります。
安全性に関してはオーストラリアも日本とそれほど変わらないとは思いますが、公共の物に落書きをしないとか物を壊したりしないという面で言えば日本人のほうが圧倒的に上です。
それから、オーストラリアの自販機の信頼性もひどいものです。
これは何年も前の話ですが、私が自販機でジュースを購入するためにお金を入れてボタンを押しても商品が出てこず、ウンともスンとも言わない時がありました。
おつりの返却レバーを押しても全く反応しなかったので諦めて近くのベンチに座ってランチを食べ始めて数分立った頃、その自販機から「ゴトン」と音がしたので見に行ってみると私が買った商品が出てきていました。
一体、なぜ数分間も時間がかかったのか理解に苦しみますが、たまたま近くにいたので商品を受け取れてラッキーでした。
また、ある時はお金を入れてから気が変わって、すぐに返却レバーを押したら別の種類のコインが出てきたことがありました。
例えば1ドルコインをいれたら2ドルコインや50セントコインが出てきたりしたということです。
面白く感じたので何回もやってみたらその度に違う種類のコインが出てきました。
最後はトントンになったあたりで止めたような気がしますが・・・まるでゲーム機みたいな自販機です。
そして、自販機で売っているものは基本的にかなり高いことがほとんどです。
例えばコーラの500mlボトルが$4.5(約380円)とか、水が$3.5とかです。
日本だったらボトルは150円~180円位ですよね?
ちなみに、スーパーに行くと自販機の半額くらいの値段で同じものが買えます。
維持費がかかるので高くなるのは分かりますが、ちょっと高すぎです。
こっちで自販機で買っている人を見ると、「お、金持ち!」と思ってしまうのはきっと私だけではないと思います。
そういうわけで私はよほど欲しい時でない限りはオーストラリアで自販機で物を買いません。
以上、楽しんでもらえましたでしょうか?
この他にも色々ありますので、今後機会があればまた紹介したいと思います。
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