私の以前の記事「英語が赤点だった私がどのように勉強して海外就職できるまでになったか(後編)」において、「海外での会話は、どのような話題が出てくるかわからない日常会話が一番難しい」ということを指摘しました。
一対一の会話であれば相手がこちらに合わせてくれるのでまだなんとかなるかもしれません。
しかし複数人で集まっていて、周りがみんな英語のネイティブで話し始めたら付いていくのは本当に大変です。
一対一で話しをしている時は相手もこちらが知っている話をしてくるでしょうが、グループでの会話では何の話題が出てくるか分かりません。
だから日常会話はとても難しいのです。
今回見つけた以下の記事の筆者も同じようなことを指摘しており、その解決法についても触れています。
なぜ日本人は海外で会話から取り残されてしまうのか? – まぐまぐニュース!
海外で、向こうの人の会話の輪に飛び込めなくて、一人ぽつんと取り残された経験はないでしょうか。大抵の人にはそんな過去があるはずです。英語を必死に勉強して、やっと向こうで会話に慣れかけた頃、友人もできて食事などに行くんですが、そこで現地の人たちだけがいきなり会話で盛り上がって、自分だけが取り残されるといった経験があるはずです。
若いうちに学ぶのは非常に大事。でも早すぎるのは・・・
私が指摘しているのはまさにこういう状況のことです。
私も今まで数え切れないほどこのような状況になったことがあります。
私はオーストラリアに移住してもうかなりの月日が経ちますが、情けないことに未だにこういった経験をします。
原因は大きく2つあると思います。
一つは私が英語を実践的に使い始めたのが30歳頃になってからだったということです。
若い時の脳の柔軟さや言語の吸収力というものは年を取ってからでは絶対にかないません。
せめて中学生くらいの時から英語圏の国に行っていれば全然違っていたでしょう。
個人差はあるでしょうが、実際に私の周りの知り合いを見ると、中学生くらいの時までに英語圏の国で過ごしている人は全然英語力が違います。
そして、高校以降に行った人になってくると段々、英語の発音や語彙力が低くなってくる感じがします。
しかしだからと言って、できるだけ若いうちに海外に出て英語の環境で育てば良いかというとそうでもありません。
なぜなら、あまりにも年齢が若い場合、英語はネイティブになりますが、今度は日本語が全然使えなくなります。
大人になってから英語を習得することは大変なことですが、敬語や漢字がある日本語を習得することは英語とは比べ物にならないくらい大変なことです。
日本人は小学校や中学校で嫌というほど漢字テストや書取をさせられて漢字を覚えさせられます。
私は同じ漢字の書き取りの練習などは特に苦痛で嫌いでしたが、今になってみると「柔軟な脳がある子供の時にやっておいて本当に良かった」と思います。
何千字もある漢字を大人になってから覚えて、読み書きをするというのは気が遠くなるような努力が必要です。
実際に私の知り合いのオーストラリア人は簡単な漢字でさえも覚えるのにとても苦労しています。
では海外に行くのに子供と大人の中間くらいの年齢ならば良いかというと、これまたうまくいくとは限りません。
そもそもどこが丁度良い年齢かというのは個人によって違ってくるでしょうし、下手をすると日本語も英語も中途半端でどちらの言語でも高度な話ができなかったり、おかしな言い回しの文章しか書けないようになってしまいます。
私が今までこちらで出会った日本人にもそういう人達はいました。
英語の発音はほぼネイティブなのに、私でも知っているような英単語を知らなかったり。
いくら英語が今よりもある程度マシになっても、今の日本語力を落とさないとならないと言われたら私は現状維持を選びます。
会話にしろ、読み書きにしろ、最低でも一つの言語で高度で複雑なことを表現することができるということはとても大切なことだと私は思うからです。
やはり好きだということは大事
二つ目の原因ですが、それは私が英語が好きではないということと、そのために英語力のアップにそれほど熱心に取り組まなかったという理由があります。
これはもう自業自得ですね。
今ではオーストラリアの現地の会社で仕事はできるくらいにはなっていますが、私が英語を勉強したのはあくまでも現地で生きていけるようにするためであって、趣味だからというわけではありません。
英語は私にとっては生活していくための道具でしかありません。
そして、今となっては「お金を稼げて生活して行けているからそれでいいや」と言った感じで、特に英語での会話のスキルアップについては何もしていない状態です。
最初に、「年を取ってからは難しい」と言う話を書きましたが、年を取ってからでも好きで一生懸命やればそれなりのレベルまで行くと思います。
これも私の周りの人でそういう人がいます。
かなり年を取ってから英語の環境に来たのに「英語を使うのが好き」と言う人はやはり英語がうまいです。
何事も好きだということはとても大切だということですね。
日本人以外は会話に入るのは上手?
さて、日本人はなぜ会話から取り残されるかという話しに戻りますが、前出の記事によると、正直に「何について話しているのか分からないから説明して」と聞くのが一番なようです。
よくいわれるように、英語の場合、相手の話についていけないときは、自分から進んで相手の話に割り込んで、
Excuse me. Tell me what you are talking about..
なんて言って積極的に話に加わらないと、会話のループからはずれてしまいます。
「でも、そんな積極性って日本人にはちょっと難しいですよ」
「確かに。でもそれをしないと永遠にアメリカ人の話題を理解できずにいることになりますよ」
確かにその通りです。
相手はこちらが英語が母国語ではないことは当然分かっているので、よほどその人から嫌われていたりしない限りは親切に教えてくれるでしょう。
「日本人はシャイだから、そういう風に聞き辛い」
とか
「日本人は誰かが話している時に遮るのは良くないと思うから難しそう」
と思う人もいるでしょう。
しかし実は、「会話が分からない時に質問し辛い」と思うのは日本人だけではないのです。
私のオーストラリア人の知り合いで、日本人の奥さんやガールフレンドがいて少し日本語が話せる人が何人かいるのですが、日本人の中に彼らのような人が一人だけで話をしているとやはり会話についていくことができないことが度々起こります。
「欧米人は言いたいことをはっきり言う」というイメージなので、こういう時は会話を遮って彼らが積極的に「今何の話しをしているの?」と聞いてきそうではありませんか?
でも、思い出せる限りでは私は今までそうやって自ら質問している人を見たことはありません。
彼らはそういったときは大概、日本人がするのと同じように困ったような顔をして黙っているか、諦めてスマホなどを見ています。
私はそういう時は会話に一区切りがついたところで「今、何の話していたか分かった?」と聞いてあげたり、明らかに理解できてなさそうな時はすぐに英語で説明をしてあげたりします。
当然ですが、そういう時は誰も面倒などとは思いませんし、むしろみんな積極的に英語で説明を補足したりしています。
そういうわけで、会話を遮るのが苦手なのは日本人だけではありませんし、会話が分からなくて孤独に感じるのも日本人だけではありません。
海外に滞在する多くの人が通る道
上記の「まぐまぐニュース 」の記事の筆者の勧める解決法は「今何を話してるの?」と正直に聞くということでした。
さらにこの筆者は、「会話が止まった時にどんな話題について話せばいいのか分からない」という問題に対して以下のように述べています。
「アメリカに限らず、訪ねる地域の話題や情報を前もってある程度知っておくこと。特に最近の話題はチェックしておくといいですね。さらに、自分の得意な話題をもっておくこと。そして、今世界で注目されているニュースなどを確認して、自分なりの意見をもっておくことなど、いくつかの対策がありますよ。もちろん、日本人として日本の話題をしっかりと解説できるようにしておくことも大切ですね」
これはとても良い事だと思います。
最近の出来事などをニュースなどで知っておくと、自分から提供する話題としても使えますし、みんながそのニュースについて話しているという可能性も大いにあります。
そういう場合はすぐに何について話しているか分かりますし、自分の意見を言うのも楽です。
そして、色々な話題を知っていれば会話に付いていけない場合に「何について話しているの?」と聞く以外に、もう一つ取れる方法があります。
みんなが会話している中で、もし少しだけ(いくつかの単語とか)でも何を言っているか分かるところがあったら、「○○といえば、☓☓についてはどう思う?」などと自分の分かる話題に変えてしまうことができます。
また、会話に区切りが付いた段階で、「ところで・・・」と全く違う、自分が知っている話題に変えてしまうこともできるでしょう。
みんなで集まっている時は会話に参加することが大事ですので、難しい会話がされている時などはずっと黙っているくらいならば話題を変えてしまうのも手だと思います。
ところで、少し関係のない話ですが、英語が第一言語ではない友達同士の場合は会話が分からなくても不思議と質問しやすいと思います。
オーストラリアにいて思うのは、自分と同じように移民として来た人達と話すほうが話が合いますし、その中でも特にアジア人同士だとさらに話しやすいと感じます。
移民ではなくてもオーストラリア生まれのアジア人とも話が合うことが結構あります。不思議ですね。
なんにしても、こういった会話での苦労はその国の言葉に堪能ではない人が間違いなく通る典型的な苦労のうちの一つだと思います。
みんなこうやって色々と苦労しながら上達していくのでしょうね。
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