漁師とMBAビジネスマンの話から得るべき教訓とは?

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以前の私の日記(将来のために今苦労するべき?「今幸せに感じること」をするべき理由とは?)に対して読者の方が以下の動画を紹介して下さいました。

少し長いですが、興味がある方は見てみて下さい。

この中に出てくるphaさんを始め、その他の方たちも自分がやりたいと思う生き方をしていてとても良いと思います。

phaさんに関しては動画の後半を除いては「特にやりたいことも見つからないし働きたくもない」というのが彼のやりたいことのようでしたが、いずれにしても「働かないということをやりたい」という点で彼はやりたいことができているわけです。

今必死に働かないことはリスクなのか?

さて、この動画の中で「漁師とMBAを持ったビジネスマン」の話が出てきます。
phaさんが書いた本の中で出てくる話で、ネットで調べてみると結構有名な話のようです。

一応ここでごく簡単に説明すると、気ままに暮らしている漁師を見たビジネスマンが「今もっとたくさん働いてお金を稼げば将来はゆっくり過ごせるよ」と提案するのですが、「それは現在気楽に暮らせているので既に実現出来ていることだよ」というオチになる話です。

一見、「それなら最初から漁師のように気ままに生きるほうが良さそう」「必死に働く意味って何?」と捉える人が多そうな話ですが、逆にビジネスマンが正しいと考える方もいるようです。

この話を検索したら以下の様な意見を言っている方がいました。

漁師と億万長者の話で得るべき教訓は間違っている – 常夏島日記

この話で、だからMBAとって頑張って仕事を大きくして、億万長者になって、という努力は無意味ですよ、という教訓を得るのは、大バカの大間違いです。

短くまとめさせてもらうと、常夏島日記さんの意見は以下のようなものです。

• もし魚が取れなくなったらその気ままな暮らしはたちまち破綻する
• でも今たくさん働いて貯蓄しておけば将来魚が取れなくなっても生きていける
• だから気ままな生活をするのは十分な蓄えができてからにするべき

これは正に私の記事の(将来のために今苦労するべき?「今幸せに感じること」をするべき理由とは?)でも書いた「今楽をしようとしてはならない」「将来の幸せのために今苦労しなさい」という意見です。

「アリとキリギリス」の話で言えばアリ派です。

きっとある程度の年齢以上の日本人であればこちらの意見のほうがしっくりくるではないでしょうか?

なにしろ、「汗水たらして働くのが美徳」と教えこまれていますから。

ちなみに私は一生懸命働くことが間違いだとは全く思っていません。

何が良いかを選ぶのは本人ですし、自分のやっている仕事が楽しくて生きがいを感じている人はどんどん働いたらいいと思います。

でもきっとこの漁師は気ままに暮らしている今の生活に満足していて今よりももっと働きたいとは思っていないでしょう。

そういう人がやりたくもないのに「将来のため」にさらに働くべきだとは思いません。

リスクは常にある

常夏島日記さんは今働かないことのリスクの大きさを問題にしていますがリスクは何をしていてもあるものです。
その記事中で指摘されているように確かにビジネスをすること自体にもリスクはあるでしょう。

しかしビジネスがうまくいってお金持ちになったからと言って「人生それで安泰で幸せ」ということにはなりません。

そこが人生の厳しいところであり面白いところでもあるのですが。

持っている資産が不動産だったら不動産の価値が大暴落してしまうかもしれません。

現金で資産を持っていたらハイパーインフレが起きて全て紙くずになってしまうかもしれません。

銀行が倒産してしまった上に国が全く貯金を保証してくれないかもしれません。

世の中何が起こるか分かりませんから、これらの事が起こらないなどとは誰も言えないのです。

金持ちが短期間の間に資産を失い借金生活になったり果ては自殺してしまう話などいくらでもあります。

残念ながらお金はあなたの幸せを保証してくれませんし、今の苦労も将来の幸せを保証してくれないのです。

もしこのような事が起こって資産が無くなってしまったら「昔の気楽だった生活を捨てて貴重な人生の時間をやりたくもない仕事に費やしてきた意味は何だったんだ?」ということになります。

これだったらやはり最初から満足だった気ままな生活をしていたほうがマシだったということになります。

凡人は働け?

常夏島日記さんは同記事の中でphaさんについても書かれています。

pha氏は、別にビジネスで億万長者なわけではないですが、僕らのような凡人とは違った安全保障があります。それは、彼の才能です。彼には、一冊の本をものする文才があります。その気になれば、あるいはなってなくても京都大学に合格できる知能があります。いま独裁政権ができて、ニートは1週間以内に就業しないと銃殺とかという無体な政策を打ち出したときに、おそらく全国で最初に職を得るのはpha氏です。その才能あってこそ、彼は、ずっとニートやってて、それでも十分楽しく生きていけるわけです。

つまり「phaさんには素晴らしい才能があるからそういう生活ができる」「あなたを含めて『凡人』が真似をしようとしても無理」という考えをされています。

私はこれとは全く反対の意見です。

はっきり言って人と比較しても何の意味もありません。

誰々が「京都大学を出ている」とか「本を出版する文才がある」とかホント、どうでも良いことなのです。

重要なのは「あなたが本当にやりたいことを目標にして生きていくべき」ということなのです。
もしそれをする上であなたの才能を活かせるのなら言うことはありません。

冒頭でも書きましたが、私は残業などをさせる日本の会社で働く人生が嫌でより良い生活を求めてオーストラリアに来ました。

それを達成するために英語を勉強してオーストラリアの大学を出ました。

私の現在の状況を見るだけだと「あなたには英語のセンスがあったんでしょ?」と言う人もいるかもしれません。

そんなことは全然ありません!

私は言語のセンスは無いと思ってますし、英語だって生きていくのに必要だから勉強しただけであって、正直なところ未だに好きではありません。

だから「英会話が趣味」などと言う人は尊敬してしまいます。

子供の頃にいわゆる「勉強」ができたかと言えばそうではありませんでしたし、むしろ嫌いな方でした。

でもどうしてここまで来れたかと言うとやはりとにかく「海外に出てみたい」という一心だったからです。

人間、何かを本気でやりたいと思い、本気で打ち込めば大概のことは実現できてしまうものなのです。

いつまで経っても何もやり出せない人

また常夏島日記さんは以下のように言っています。

漁師と億万長者の話で得るべき教訓は、本当は次のようなものです。「お気楽な生活をしたければ、十分な余裕を持て。」

「十分な余裕」とはどのくらいでしょうか?

あなたが「仕事は嫌いだけど頑張って働いて5千万貯まったら引退して気楽な生活を送る」と言っていたとしましょう。

しかしいざそれだけ貯まると、「いや、やっぱり5千万だとまだ何かあった時に心配だから1億貯まったらにしよう」と言うかもしれません。

それだけ貯めたら本当に気楽に暮らすのに十分なのでしょうか?
またそれだけ貯めるのに一体どのくらいの時間がかかるのでしょうか?

5年後ですか?10年後ですか?それとも30年後?

そうしてその間にできたはずのもっとやりたかったことをやるチャンスを永久に逃しているのです。

更に残念なことに、必死に働いて何十年後かにそれだけのお金が貯まったとしてもそれであなたが幸せになる保証は無いのです。

何かをやり出せない人、やり出さない人は常に

「あの人は頭がいいから」

「あの人は親が金持ちだから」

「それに比べて自分はお金がないから」

「自分は才能がなさそうだから」

と人と比べたり様々な理由をつけて「やらない言い訳」をしています。

「phaさん達のような生活をしてみたい」とか、「今の生活に満足していない」とか、「本当にやってみたいことがある」と思っているのに「今はまだその時ではない」「きちんとお金を貯めてから」と、いつまでもやらない言い訳をし続けます。

そして今の「職があって安全そうな生活」をなんとなく送り、本当にやりたいと思うことはいつまで経っても始められず人生を終えるのです。

そうやって特にやりたくないことを何となく仕事にして何となく生活して終わる人生は楽しいですか?
やりたいのにやらなかったことに対して後悔はしませんか?

本当に何かをやりたい、変えたいと思うのなら今行動し始めて下さい。

漁師の気ままな生活をしたい人も、働くのが楽しくて働きたい人も、それ以外のことをやりたい人も今やり始めるべきです。

何をしたら本当に正しい選択かなどは誰にも分からないのです。

何をするのが良いか、何をしたら自分が幸せに感じるのかを判断するのはあなた自身であって、それを知っているのはあなた自身だけなのです。
そしてそれは決してあなたのことを何も知らない他所から来たビジネスマンなどではないのです。

漁師とビジネスマンの話から得る教訓

結論として私が漁師とビジネスマンの話から得る教訓は「やりたくない仕事を汗水たらしてする必要はない。やりたいことを実現させるのに必要なときだけ汗水たらしなさい。」です。

今始められないのならそれが実現できる計画を立てて実行して下さい。

お気楽な生活に憧れている人はそれが実現して暫くしたら他に何かやりたいことが出てくるかもしれません。

そうしたらまたそれに向けて動けばいいのです。

冒頭の動画の後半でやりたいことが出来て動き出したphaさんのように。

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かわずん
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アンチ・ブラック企業ブロガー