あくまでも私はですが日本が憎くてこういう活動をしているわけではありません。
日本の労働環境が海外のようにフェアなものになって欲しい、異常さに気付いて欲しい、もっと良い社会になって欲しいと思っているからです。
つまり日本のことが好きだからです。
嫌いだったら批判されてまで言いません。 https://t.co/Yo1TbfLBcV— かわずん@アンチ・ブラック企業ブロガー (@kawazn_aus) 2018年11月28日
海外に住んでいる人が、「海外ではXXなのに、日本はXXだ」と批判しているのをよく見かけますね。
うーん、身近でそんな人を見たことあるような・・・
あ、私でした(笑)
でも実はこれは批判ではないし、日本が嫌いだからでもないんです。
よくこういうツイートをしている私としては、一度記事にして理由や考えをキチンと書いておこうと思います。
海外に住んでいる人は日本を憎んでいる?
「海外に住んでいる日本人」と言っても大勢いますし、SNSで発言をしている人の中には「日本憎し」で発言をしている人もいるかもしれません。
でも、ただの私の推測ですが、そういう人はごく僅かだと思います。
少なくとも私は日本が憎いわけではありませんし、むしろ大好きです。
生まれ育った国ですし、国から迫害を受けて命の危険を感じて亡命したということでもなければ自分の国を憎いと思う人はそれほどいないと思います(多分)
もし本当に嫌いなら、元ツイートの通り、嫌な日本から脱出して今幸せな生活を送っているのなら、「日本や日本にいる人達のことなんてどうでも良い」と放っておくでしょう。
なぜ日本批判をするのか?
ではなぜこんなブログをわざわざ作って記事を書いたり、ツイッターで何千というツイートしているのかというと、やはり日本が好きだからなのです。
「日本の外の世界」を知っているからこそ、外国と比べて良いところ、悪いところが分かり、「悪いところは外国を見習ってもっと良くなって欲しい」と思うわけです。
だから「批判」というよりも、こうなって欲しいという「要望」なわけです。
特に日本の労働環境は「後進国」と言ってもいいほど酷いというのが私の率直な意見で、この部分は特になんとかならないかと思っているところです。
- 不法な働かせ方を堂々とやり続ける経営者だらけの社会
- 社員が過労死や過労自殺をして問題になっても開き直る会社
- 仕事第一で家庭や自分を大切にしない習慣
- お互いの足を引っ張り合う同調圧力
- 「客は神様」とばかりに横暴な態度の客と、それに平身低頭する社員や店員
まあ、挙げ出したらキリがありませんね。
日本から逃げたからいいのか?
「でも日本から逃げたのだからもういいだろ?逃げたやつは黙ってろ」と言う人もいます。
でも黙っていられないのは、「日本が良い国になったらいつでも戻りたい」と思っているからです。
オーストラリアだって悪い国じゃありません。
むしろ良い国だと思います。
日本並に安全だし、食べ物も美味しいものがたくさんあるし、気楽な生活ができるし。
でも、やはり言葉も食べ物も文化も生まれ育った国には敵わないのです。
そもそも、日本がオーストラリアのように働きやすい国だったら私もわざわざオーストラリアに移住する必要などなかったわけです。
自分で言うのもなんですが、オーストラリアに移住するために多くの時間と努力とお金を費やしました。
しかし、日本が良くなったら帰ろうと思っていました。
でも、17年間待っても変わらなかった。
生まれ育った国が過労死や自殺が蔓延する国というのは悲劇です。
自分がその環境で働かなければならないのなら尚更です。
日本人が社畜思想から開放され、オーストラリアの労働者のように会社とフェアな環境で働けるようになり、皆が家族優先の暮らしができるようになったらどれだけ住み易い国になるかと思います。
「上から目線」と言われるかもしれませんが、今、会社に苦しめられている人達にもっと幸せになって欲しいのです。
それは取りも直さず、私が日本に帰っても心地良く住めるということなのですから。
日本を良くしたいなら日本に住め?
「海外に逃げずに、日本に住んで日本を良くしたらいいじゃないか」と言われることもあるのですが、こうやって発信していくことはネットが発達した今、世界中どこからでもできますし、外国にいるからこそ分かることもたくさんあるのです。
日本にいる人には日本に居る人なりの役割があるのと同じく、海外にいる日本人も海外にいるからこそできる役割があります。
「日本を良くするには日本にいなければならない」という時代はとうの昔に終わったのです。
それに、わざわざ自分が嫌だと思う環境で働く必要など全く無いのです。
日本への「様子見帰国」
私は「17年間住んだオーストラリアから日本に帰国します!~帰国を決めた二つの理由」でも書いたとおり、結局、日本に戻ることにしました。
そして帰国してからも少しでも日本が変わることのきっかけになるように、何かしらの活動は続けていくつもりです。
しかし、どうしても無理だと思ったらまたいつでもオーストラリアに戻るつもりでいます。
つまり、私の中ではこれは永久帰国ではなく「様子見の長期一時帰国」なのです。
でも、これが私にとっての永久帰国になることを祈ってます。
それは日本が住み良い国になったということなのですから。
「なぜ日本が良くなってないと思うのに私が帰国を決めたのか?」と思う人は以下の記事を読んでください。
>>17年間住んだオーストラリアから日本に帰国します!~帰国を決めた二つの理由