考え方

チャリティーでギャラを貰う芸人を批判する人達が「ブラック企業と同じ論理」である理由

毎年、24時間テレビがある度にこの手の批判が出てきますね。

このことについては過去に「【24時間テレビ】チャリティーなのに儲け主義?チャリティーで金を貰うのは悪なのか?」でも書きましたが、こういったチャリティーイベントを開催するには膨大なサービスが必要になります。

企画から運営まで、色々な人が関わってたくさんのサービスを使います。

例えば、物資を運ぶ車を提供する会社や、その運転手、スタッフへの弁当を供給する業者や、電気やガソリンを供給する会社などなど。

なのに、東京電力や、ガソリンを供給している会社、お弁当を作っている会社に対して、「チャリティーイベントなのだから全部無料で提供しろ」という人はなぜかいません

なぜ「チャリティーなのにギャラを貰っている芸人」ばかりが批判されるのでしょうか?

芸人だって彼らの時間を使って、その知名度や影響力というサービスを提供しているわけです。

電気を始め、いろいろなものを供給している会社と同じですよね?

それにも関わらず、毎回批判の矢面に立たされるのは「ギャラを貰っている芸人」達です。

「形の見えないものは無料」という思考

理由の一つは、日本人にはなぜか、「形の見えないサービスに対しては対価を支払いたがらない」という意味不明な考えがあるせいでしょう。

例えば、私の知っている日本人は主に海外である芸を披露することを生業としている人でしたが、「日本人相手には仕事をしたくない」と言っていました。

イベントなどで「芸を披露してくれないか?」と頼まれて、お金の話になると、「え?タダでやってくれないの?」みたいな感じになることが多いかららしいです。

それが、少しでも知り合いになっていたりするとその確率が大幅アップするらしいです。

図々しいのになると、その日に会って親しくなっただけで無償奉仕を要求してくるとか。

その他にも、絵を描くことを仕事としているフリーランスの人達の嘆きもTwitterなどで良く見かけます。

「そのくらい30分位で描けるでしょ?だからタダでササッと描いてよ」みたいな。

プログラマーでも似たようなことがあります。

「それくらい簡単に修正できるでしょ?だからタダでやって」

こう言う人達は、有名になったり、良い絵を描けるようになったり、ソフトを作成できるようになったりするまでに彼らが一体どれだけの時間とお金を費やしてきたのかなど全く考えもしないわけです。

要するに、その技術に対するリスペクトが全く無い。

彼らが難しいことでも簡単にできている(ように見える)のはそれまでのものすごい努力があったからですよね。

それを「タダでやってくれ」などと良く言えるなと思うワケです。

上の、芸をする知人曰く、それが子供の教育に関係するイベントだったりすると、かなりの確率で「タダでやって」と言われるそうです。

頼んでいるほうとしては、「子供の教育のためのイベントなのにお金取るの?」という考えなのでしょう。

これ、「チャリティーなのにお金取るの?」というのと同じ構図なんですよね。

イベントが何であろうが、その人の時間とスキルを使うことに対して「タダでやってくれ」とは厚顔無恥もいいところです。

本人が自ら「無料でやります」と言うのなら別ですが。

その人にも生活が懸かってるのですから、仕事の対価でお金を貰うのは当然の権利ですし、他人が無償奉仕を強要したり、批判するなんて論外なんですよ。

みんなが無償で働いているのだからお前も無償で働け

チャリティーに関わっている人達は彼らの技術や時間を提供しているわけですから、その対価としてお金を受け取ることの何が悪いのでしょうね?

「ボランティアで働いている人達もいるんだぞ!」と言う人もいるかもしれませんが、それは本人が「無償で働いてもいい」と思って自主的にやっているのですから、その人の自由なわけです。

「誰かが善意でお金を出しているから」とか、「誰かが無償で奉仕しているから」ということがなぜ、「全員が無償で奉仕するべき」になるのか全くをもって理解できません。

これが日本のお得意の同調圧力です。

「あの人も無償奉仕しているのだからお前も無償で奉仕しろ」ということです。

これは、サビ残などで労働者の時間や技術を搾取するブラック企業と同じ論理なんですよ。

「他の人が残業しているのに、お前は定時で帰るのか?」

「他の人が休まず頑張っているのに、有給を取るつもりか?」

どうですか?

チャリティーで無償奉仕を求める人達と同じ論理でしょう?

こういった同調圧力が、ブラック企業を始めとする、日本社会を生き辛くしている問題の元凶なんです。

芸人たちを批判している人たちは同調圧力だなんて思ってもいないでしょうが、本人たちが正しいことを主張していると信じしているだけに、そういう無意識の正義感みたいなものが一番厄介なんですよね。

募金したい人は募金すればいいし、無償で奉仕したい人はすればいいんですよ。

「私の募金が誰かの懐に入るのが許せない」、「私がボランティアしているのにギャラを貰っている奴が許せない」という人は、募金しなければいいし、ボランティアをしなければいいだけじゃないですか。

誰かに強制されているわけでもないのですから自由にすればいい。

でも私の予想では、実際に募金したりボランティアしている人達はこういう批判はしないと思います。

批判しているのは、募金もしなければボランティアもしない人達でしょう。

彼らは、例え芸人が無償で24時間テレビに出ていたとしても募金しないでしょうね。

彼らが今までに何らかの寄付を一度でもしたことがあるのかも疑問です。

こういう人達は安全なところから他人の批判をするだけで、いずれにしろ何の社会貢献もしない人達なのではないかと思います。

つまり、「お金を貰って貢献している芸人」以下の人たちなんですよ。

まあ、私もこんな人達のことは無視すればいいんですけどね。

でも、どうもこういう同調圧力が気持ち悪いし、嫌いなので記事に書いてしまった次第です。

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アンチ・ブラック企業ブロガー