部下よりも先に帰る上司は理想の上司か?

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時々このブログにどのような検索キーワードで訪問してくるのかをチェックしているのですが、先日こんなキーワードが目に止まりました。

「上司は部下を先に帰らせてから帰るべき」

今回はこのキーワードを使わせてもらって記事を書いてみようと思います。

この検索をした人が実際には「上司は部下を先に帰らせてから帰るべき」と考えたのか「上司は部下を先に帰らせてから帰るべきなのか?」と疑問に思って検索したのかまでは分かりませんが、私なら上司には真っ先に帰って欲しいですね。

やはり上司がいると帰り辛いですし、これは日本人ならば多かれ少なかれ誰でも考えることではないかと思います。

だからもしあなたに部下がいるならさっさと仕事を終わらせて部下のために先に帰ってあげて欲しいと思います。

沈みかけている船の船長とかではないのですから、「最後まで残らないとならない」などという責任感など必要ありません。

他の人よりも先に帰りにくいと感じる理由

それにしても、日本ではなぜ上司や先輩が残っていると帰りにくいと感じるのでしょうか?

これはやはり「先輩よりも先に帰ってはいけない」とか「目上の人に失礼があってはならない」という日本の教育で植え付けられた洗脳の結果でしょう。

さらに言うならば帰る時にする日本独特の挨拶にも原因があると思います。

私は以下の記事に書かれているある箇所にハッと気付かされました。

 4月に復職したママへ。そして企業へ。「 #HappyBackToWork 」のアイデアを試してみたら? | ハフィントンポスト

Googleが働くお母さんを応援するアイディアを募集したらしいのですが、そのアイディアの一つがこれです。
(関係ないですが、Googleって本当に何でもやってますね)

帰社時の「すいません」禁止

日本の会社で帰るときに当たり前のように言う「お先に失礼します」とか「すみません」と言う文化。

上記の記事では「働くお母さんが帰りやすいように」というのが目的ですが、「帰社時の『すみません』禁止」というルールは働くお母さん達に限らず日本の全ての会社の全てのサラリーマンに適用するべきだと思います。

この、「お先に失礼します」と言わなければならない習慣はまさに誰かよりも先に帰りにくくさせている大きな要因の一つでしょう。

みんなで一緒に仕事を終わらせて一緒に帰らないかぎり「お先に失礼します」は言わざるを得ませんし、そう言わなければならないことを心苦しく思う人は少なからずいるでしょう。

そのせいでやることもないのにダラダラと残業したりする人もいるかもしれません。

このような挨拶の習慣を止めることで、自分の仕事を終わらせていようとどんな理由があろうと「先に帰ることは申し訳ない」と無条件で考えてしまう日本人に植え付けられた(洗脳された)悲しい思考回路を少しでも緩和して罪悪感も少なく早く帰宅できるようになるかもしれません。

ちなみにオーストラリアの職場では帰るときは「また明日~」とか、金曜日だったら「良い週末を~!」とみんな軽い感じで挨拶して帰っていきます。

「すみません」などと言って申し訳無さそうに帰る人など一人としていません。

例えば緊急の要件に対応しているのにどうしても帰らなければならない時だったりしたらさすがに帰るときに謝るでしょう。
しかし普段帰るときにそんなことを言ったら「なんで謝ってるの?」とおかしな顔をされるでしょう。

もちろん「お先に~」と言うのを止めたからと言ってこの罪悪感がすぐに感じなくなるわけではないでしょうが、これが習慣化していって社会全体で市民権を得るほどにまでなれば日本人の「上司よりも先に帰りにくい」という考え方も少しは変わってくるようになるかもしれません。

では、帰るときにどんな挨拶をするべきか?

さすがに無言で帰るのは良くありませんので、何を代わりに言うべきかを考えたのですが、中々良いアイディアが思いつきませんでした。

欧米風に「また明日」と言うのも日本語ではなんとなく違和感があります。

後に残る人に対して失礼にならず、かと言って先に帰る罪悪感も感じなくて良い挨拶はないものでしょうか?

オーストラリアでは誰が先とか後とか一々気にしない

さて最初のお題である、「上司は部下を帰らせてから~」の話に戻って上司からの目線で考えてみましょう。

私が今働いているオーストラリアの会社の上司は自分の仕事が残っていたり、遅い時間に出社してきたりした場合は部下が帰っても残っていますし、その逆に特に緊急の仕事が無い場合はさっさと帰ってしまいます。

たまに部下よりも遅く来て部下よりも早く帰ってしまうことさえありますが、きっとそんなことを気にしているのは日本人の私くらいなものでしょう。

つまりこちらの上司は「部下よりも先」とか「部下よりも後」とかいう面倒な思考を元にして行動などしていないということです。

平社員だろうと役職者だろうと、自分の仕事に区切りがついて帰れるようになったら帰る。

ただそれだけのことです。

そこには「誰かに遠慮して」とか「空気を読んで」などと一々他の人と合わせるという考えは存在しません。

日本が変わるために

日本で欧米人のような行動や思考ができないのは、「和」を大切にする文化から来ているのだと思います。

10年以上もオーストラリアで生活と仕事をしている私でさえも未だに上司よりも先に帰るときは少し気兼ねする気持ちがありますし、上司が先に帰るとほっとします。

この私の例を見るだけでもいかに日本で受けてきた教育による洗脳が大きいか分かると思います。

人間誰しも子供の頃から受けてきた教育の影響から離れて考えられるようになるには相当な時間が必要です。

いくら頑張って自分の考えを変えようとしたところで、死ぬまで変えられらないものは沢山あるでしょう。

それだけ教育というのは影響力があって恐ろしいものだということです。

そういう点で言えば「上司や先輩を立てないとならない」という習慣の根本的な原因である日本の教育が変わらないといくら職場で「お先に失礼します」を禁止したところでこれらの習慣や様々な職場の問題は変わらないのかもしれません。

それでも私はこのような小さな一歩がいずれは社会全体に広がって日本の社会を変えてくれることを願っています。

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かわずん
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アンチ・ブラック企業ブロガー