イケハヤさんが誕生日にお金を集めてNPOに寄付したという記事を書いてました↓
誕生日polcaしたら5万円集まったので、NPO法人「DxP」のコインを10万円買ったよ。 : まだ仮想通貨持ってないの?
こういうの、とてもいいと思います。
理由は以下で書きますが、日本人的な発想ではないですね。
まあ、「NPOに寄付します」と言っておいて、NPOが発行しているコインを買うというのは意見が分かれるところのような気がしますが・・・
彼も書いていますが、これは「寄付と投資と購入の中間」みたいなものですし、買ったコインでこのNPO団体が提供するサービスを買うこともできる上、値上がりしたら売って儲けを出すことも出来ます。
私は寄付をしていないので何かを言える立場でもありませんし、もしかしたら儲けが出たらその分も含めてまた寄付するつもりなのかもしれませんしね(笑)
オーストラリアの寄付事情
アメリカを始め、欧米は寄付をする文化が根付いています。
私が住んでいるオーストラリアも例外ではなく、NPO団体などに寄付される金額は毎年相当な額になると思います。
ごく最近の記事ですが、こんな記事もありました↓
慈善団体への寄付 3年で10億ドル増 | Jams.TV オーストラリア生活情報ウェブサイト
オーストラリア国内の慈善団体への寄付や遺産贈与が、過去3年間で10億ドル増加したことが、オーストラリア慈善団体・非営利団体委員会(ACNC)による最新報告で明らかになった。また、慈善団体全体の収益総額が1,210億ドルと急増しているという。
うちも多くはありませんが、毎年1万~2万円くらいを何かしらの形で寄付しています。
実は私が去年まで働いていた会社は「オックスファム」というNPOの組織なのですが、その組織が運営している中の一つのサイトにUnwrappedというのがあり、そこではこんな感じのカードを売っていたりします↓
他にも何十種類というカードが様々な値段で売られていて、上のニワトリのカードの場合、10ドルで売られています。
話が少しそれますが、「その10ドルは何に使われるの?」と言うと、バヌアツ共和国という国の貧しい人にニワトリを寄付するのに使われます。
ニワトリは卵を産むので、卵を食べたり、売ったりすることもできますし、ひなを育てて成鳥にしてそれを売ることも出来ます。
つまり、「ニワトリを寄付してお終い」ではなく、貧困の人たちが自立していけるきっかけを作っているのです。
そして、「自立できるようになったら新しく育てたニワトリを返してください」という決まりになっています。
つまり、ニワトリを「貰う」というよりは「借りた」という感じです。
そして、返してもらったニワトリはまた別の家庭に行くことになります。
こうすることによって、寄付だけに頼らないシステムになっています。
良く出来ていますよね。
誰がどんな機会に寄付するの?
話を元に戻しますが、オーストラリア人がどのような時にこのようなカードを買うかというと、誕生日や結婚式、母の日、父の日、クリスマスなどなど、何らかの記念日に買います。
例えば、自分が誕生日や結婚式の時に、「プレゼントの代わりにニワトリのカードを買って送ってください」なんていう使い方をします。
他には、父の日に「お父さんはもうたくさん色々なものを持っているから、今年はニワトリを買ったよ。ニワトリは持ってないでしょ?(笑)」とか。(もちろん、本物のニワトリはどこかに寄付されるわけですが)
そうそう、オーストラリアはクリスマスに安売りのお店で買ったガラクタのようなプレゼントが飛び交い、クリスマス後にはそれが”Unwated gift”(欲しくもないプレゼント)ということで捨てられ、大量に出るゴミが問題視されています。
そんなことにお金を使うくらいなら、上のようなカードを買って貧しい人の支援に役立てたほうが遥かにマシですよね?
ということで、このカード、結構売れるんです。
特にクリスマス時期にはものすごい売り上げがあります。
なんにしても、こういうことがさらっとできる人達って、心からクールだと思います。
「プレゼントのお金を寄付」は絶対格好いい!
ところで、日本ではあまり寄付する文化が無いので、日本のNPO団体は結構苦労しているのではないかと思います。
オーストラリアでは、寄付はお金持ちだけではなく、私のような普通の収入の家庭でもごく普通に寄付をしています。
背景には宗教や教育など色々な要因があると思いますが、日本でもこういった寄付文化がより育ったらいいなと思います。
寄付する動機は「寄付してる俺格好いい」みたいな自己満足でもなんでもいいと思います。
残念ながら日本では上で紹介したようなカードは売られていませんが、誕生日や結婚式の記念日にお金を集めて、その一部(もちろん全額でもいいですが)を寄付するというのはとてもクールだと思います。
なんなら、寄付して送られてきたサンキューカードをSNSでシェアして自慢するとかしてもいいかもしれませんよ?
日本にもいくつもNPO団体がありますが、ワールド・ビジョンなんかは発展途上国の子供の支援をしていて、支援した子供の写真が毎年送られてきたり、手紙を送ったりすることができるようなので、「自分がこの子をサポートしているんだ」と実感できて面白いのではないでしょうか。
次の誕生日などにやってみてはどうでしょうか?
プレゼントを買ってもらう代わりにこんなことができたら絶対、格好いいですよ!