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就活において会社と応募者は「対等」が基本。圧迫面接とかやってる勘違い会社はヤバいですよ。

「カゴメが就活の応募者全員に感謝状とお礼の品を送っている」ということがネットで話題になっていましたが、もう読みましたか?

カゴメ、就活の応募者全員に感謝状と自社製品を贈る 称賛相次ぐ – ライブドアニュース

送られてきた製品には、カゴメからの「御礼」が同封されていた。同社に興味を持った学生に感謝を伝えるものだ。

「この度はカゴメ株式会社にご応募いただきありがとうございました。就職先として興味を持っていただきましたこと、想いをこめてエントリーシート・履歴書を作成いただいたことに心から感謝いたします。カゴメからのささやかなお麗として、弊社の商品を用意しました」

普通は、選考に落ちても「お祈りメール」と呼ばれる不採用通知のメールが送られてくるだけのことが多い。また不採用の場合、何の連絡もしない企業も少なくない。

HR総研が2017年卒の学生を対象に実施した調査によると、「採用する企業側に改善してほしいと感じたこと」で最も多かったのは、こうした「サイレントお祈り」をやめてほしいというものだった。

そのためカゴメの対応については称賛の声が相次いだ。「カゴメは『面接で落とした人は社員じゃなくてお客様になる』ことを心得ているんですね」という声もある。就活中に心無い対応をされてその企業が嫌いになるという学生も少なくない。

カゴメは人の心理が分かっている

私はオーストラリアで仕事を探していた時、100社ほど応募しましたがさすがにオーストラリアの会社でもここまでやる会社はありませんでした。

カゴメ、すごい!

応募して不採用になった会社って、選考過程で特に嫌なことをされていなくてもなんとなく嫌なイメージが頭の中にできてしまうんです。

少なくとも私はそうです。

だから、商品を買おうと思っても、その会社のものではなく別の会社のものを買ったりしてしまいます。

おそらく、「俺を不採用にしやがって」という、逆恨み的な意識が働くのでしょう。

それはそれでとても人間的な考えで私は良いと思っています。

それで爆弾とか仕掛けに行くわけでもありませんしね(笑)

当たり前のことですが、自分に相手を選ぶ権利があるのと同様、相手にも自分を選ぶ権利があるわけですから、仕方のないことです。

しかし!

カゴメのような対応をされるとそんな「逆恨み的感情」も無くなってしまうと思います。

いや、少なくとも私だったら企業イメージとしては逆にプラスになると思います。

そして、カゴメの商品も普通に買うでしょう。

さらに言うなら、こういう対応をされたことを身近な人にも言うでしょうから、周りの人の印象も良くなるわけです。

ほんと、「カゴメは『面接で落とした人は社員じゃなくてお客様になる』ことを心得ているんですね」ということです。

分かってるな~、カゴメ。

就活ではなぜ会社側が偉そうなの?

日本の就活はバブルの時はとんでもない売り手市場だったので、企業側は学生の争奪戦に血眼を上げていて、「うちに是非来てください」と接待攻勢をかけていたらしいです。

本当か都市伝説かは知りませんが、高級なレストランに連れ行ったりとか、実家が農家だと分かると、その学生に牛一頭贈ったりとかもあったとか。

しかし、そのような時期は本当に例外中の例外で、基本的には日本の場合はなぜか、採用する会社側が偉くて、学生側が雇って「いただく」という立場です。

でもよく考えてみると、これはとてもおかしなことなんです。

なぜなら、会社が給料を出し、労働者は代わりにその会社に自分の時間(労働力)を差し出すというのが契約なわけですから。

つまり、どちらが偉いとか偉くないとかいう話ではなく、お金と労働力というフェアな等価交換なわけです。

こういうことを言うと、「新卒なんて戦力にならないのだから、等価じゃない」「きちんと会社に給料分の利益をもたらすことができるようになってから言え」とか言う「経営者目線な人」が必ず出てくるわけですが(笑)

でも、会社側はそんなことをは百も承知で「戦力にもならない学生」と契約をしているのですから、そんな「経営者目線」はいらないんですよ。

本当に雇ってすぐに給料分稼げない人に給料を払いたくないと会社が思っているのなら、新卒採用などしなければいいわけですしね。

簡単なことです。

会社はそういうことを承知で新卒と契約しているのですから、学生側が変に卑屈になる必要なんて無いのです。

日本の場合、「お客様は神様」に代表されるような、「お金を持っていて、払うほうが偉い」という考えが根本にありますから、労使関係においても、お金を払う会社のほうが偉いと考えるのだと思います。

このことは前にも書きましたが、実際にはお店とお客、どっちが偉ないんてないんですよね。

お店は商品やサービスを提供する代わりに、客側はそれに釣り合った対価としてお金を払っているわけですから。

上で書いた、給料を払う会社と、労働力を提供する従業員との関係と同じく、等価交換なわけです。

日本ではそれがなぜか、「お金を払うほうが偉い」となっているから色々おかしくなってくるのです。

大体、いくらお金を持っていたところで、商品やサービスを提供するお店が無かったらお金なんて何の使い途も無い「タダの紙切れ」なわけです。

製品を作ったり、お店で働いてくれている人がいるから、何かを買うことができるんですよ。

ありがたいですねー。

就活は「お見合い」

オーストラリアにおいては、お店と客は対等な力関係ですが、就活時も同じように会社と応募者は対等な感じです。

会社側はその人がきちんと会社が求めている知識やスキルを持っているかをチェックし、応募者側はその会社がきちんと自分の能力に見合った待遇を提供してくれるかをチェックします。

そして、お互いが納得したら契約しますし、どちらかが納得しなければ交渉します。

もし交渉が成立しなければ当然、ご破談になります。

お互いが納得しなければ成立しない、「お見合い」と同じですね。

そうそう、圧迫面接なんてやっている会社は色々な意味でヤバいですよ。

そういう会社は「金を払うほうが偉い」という思考に則って、学生や社員を下に見ていることは明白です。

普通、対等と思っている相手に対して、生き方や人格を酷い言葉で否定したりしませんからね。

「お見合い」で相手を罵ったりしないのと同じことです。

罵られた人と結婚したいなんて普通、思いませんよね?

それに、圧迫面接は「ストレス耐性」があるかというのをチェックするためらしいですが、その会社に入ったらその「ストレス耐性」が必要になるということですから、そんな会社は避けたほうが身のためですよ。

会社側にどんな理由や屁理屈があるにせよ、圧迫面接をするような会社はやめておきましょう。

「圧迫面接で嫌な思いをしたけど、採用されたということは認めてもらえたんだ!」なんて喜んでいる学生の人がいたらよく考えたほうがいいです。

そんな会社に入ったところで、きっと圧迫面接と同じかそれ以上に嫌な思いをして辞めることになりますよ

勘違いしている会社はカゴメの爪の垢を煎じて飲みなさい

話は元のカゴメに戻りますが、カゴメほどとは言わないまでも、他の会社も少しは見習ったほうがいいですよ。

不採用の通知も送らないなんて、その会社のためにわざわざ貴重な時間を割いて履歴書を書いたり面接に来てくれた学生に対して本当に失礼ですよ。

中には、「会社の方に時間を割いて面接や選考をしていただいている」なんて言う卑屈な人もいるようですが、それを言うなら学生側だって同じように時間と労力を割いているのです。

会社だって学生たちに「応募していただいている」わけです。

両者はまさに対等なんですよ。

どちらが上とか下とかありません。

これから就活する学生の人は、採用活動、就職活動はお互いが満足できる相手を探す「お見合い」だということを覚えておきましょう。

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かわずん
アンチ・ブラック企業ブロガー