前回の記事から少し間が空いてしまいましたが、2週間ほど前に書類を揃えて公庫に融資の申請をし、今日面談に行って来ました。
目次
公庫に提出した書類
前回の記事↓において、「創業計画書は公庫で用意されているものではなくて自分で用意したもので良い」という話を書いたのですが、その後、公庫から「自分で用意したものも添付して良いですが、オリジナルのフォームも書いて下さい」と言われました。
最初に公庫に提出した書類は以下の通りです(提出してしまった後で確認できないので抜けているものがあるかもしれません)
- 公庫の創業計画書
- 自分で用意した創業計画書(パワーポイントで作成)
- 損益計算書(自分で作成したもの)
- 法人の登記簿謄本
- 旅館組合からの推薦状
- 物件のマイソク
公庫から追加で要求された書類
申請して1週間程度で公庫の担当者から電話があり、「追加で提出して欲しい書類があり、そのリストを手紙で送ったので面談の時に持って来てください」と言われました。
持って来て欲しいと言われた追加書類は以下の通りです。
- 1年分の給与明細または源泉徴収票
- 直近6ヶ月の預金通帳(給与の振り込みや貯蓄状況を知るため)
- 公共料金の支払い証明
- 家や車などのローンがある場合はその明細
- 固定資産税納税通知書(家を持っている場合)
- 身分証明書
提出する書類は個々のケースで異なってくると思いますので、あくまでも参考程度に考えておいてください。
面談の日時についてもその電話で話し合い、1週間後に決定しました。
面談に持って行ったその他の書類
公庫から特に要求されていなかったのですが、あったら良いかもと思いいくつか追加で書類を持って行きました。
- 購入物件の登記簿謄本
- 購入物件の固定資産税評価証明書
- 情報を追加した損益計算書
これらの書類が必要か聞いてみたところ、「基本的に持って来てもらった書類は全て受け取ります」とのことでした。
今回私が追加で出した損益計算書についてですが、最初に提出した書類に間違いや追加があっても面談時に柔軟に修正や再提出などができるので、最初の書類で間違いがあっても大丈夫です。
もちろん、最初から完璧な書類を提出できればそれに越したことはありませんが。
公庫との面談について
服装
ネットで調べると、「スーツで行くべき」と書いている人が結構いますが、私はスマートカジュアルで行きました。
スーツであれば間違いがないということなのでしょうが、残暑で暑いのにスーツなど着る気にもなりませんでしたし、サンダル+Tシャツ+短パンのような余程ラフな格好でなければ問題ないのではないかと思います。
公庫の人に直接聞いたわけではないので保証はできませんが、ネットでも少しラフな格好で行った人でも満額出たという話も結構見ます。
服装よりも計画がどれだけきちんとしているかのほうが余程重要でしょう。
面談の長さ
最初、「1時間を予定しています」と言われたのですが、私が提出した書類が少し複雑で私の説明が長かったせいか、結局、1時間20分程度かかりました。
担当者の方は「1時間以上かかってしまい申し訳ありません」と謝ってましたが、恐らく私のせいです(笑)
一人で行くべきか
これに関しては色々とネットを調べたのですが、結論としては一人で行くべきだと思います。
頼めば一緒に行ってくれる税理士などもいるようですが、これから行う事業の代表者として、提出した資料や事業自体の説明を自分でできることは最低限必要なことですし、それができないようではお金を貸す側も「この人にお金を貸して大丈夫かな?」と思うでしょう。
なので、誰かと一緒に行ったとしてもその人が話す場面は無いと思いますし、あるべきではないでしょう。
面談中に聞かれる事柄
これから創業しようという人に対して、今まで何十年も経験してきた人に対するような詳細な説明などを聞いてきたりはしません。
なので、自分で作成した書類と事業についてしっかり説明できるようにしておけば大して心配することは無いと思います。
実際、私も特に厳しい質問や損益計算書の数字のあら探し的なことなどは一切聞かれませんでした。
もちろん、数字については事前に税理士などに相談して重要な項目の抜けが無いかなどをチェックしてもらい、きちんと仕上げておく必要はあります。
私が損益計算書と創業計画書について税理士にコンサルティングを受けた話は以下の記事で見れます↓
冒頭でも書いたのですが、私は公庫の創業計画書のフォームの他にパワーポイントの創業計画書を提出していたのですが、これは結構好印象だったようです。
オリジナルの創業計画書のフォームはかなり書くスペースが限られているので、写真やグラフや表などを入れたものを作成するのはプラスにはなってもマイナスにはならないと思います。
ちなみに、私は自分の計画書には以下のような内容を書きました。
- 創業の動機
- 経営者の略歴
- 会社概要
- 物件の概要
- 物件の周辺の地図と主要なお店などについて
- 空港や駅からの所要時間
- 物件の写真
- 間取り図
- 該当エリアの観光者の宿泊者数の統計
- 競合の宿の稼働状況
- アピールポイント
- ターゲットとなる客層と集客方法
- 開業までのスケジュール
- 修繕などの計画
これだけあると結構見応えのあるものが出来上がります。
また、こうやって計画書を書いて頭の中のアイディアがきちんとまとめられることで、事業のためにもなりますし、面談での質問への回答の準備にもなります。
面談の感想
公庫の面談についての記事で良く書かれていることですが、公庫としてはきちんとお金を返せそうな人には是非お金を貸したいと思っているので(そういう人を探して貸さないと事業になりませんからね)、公庫の担当者は敵ではなく味方であり、融資を得る「お手伝い」をしてくれるのです。
今回、最初の相談から申請、そして面談まで3回ほど公庫に足を運んでいますが、電話での対応も含め、どの職員の方もみんな親切で丁寧に応対してくれたのが印象的でした。
面談でも意地悪な質問や対応などは一切なく、拍子抜けするほどでした。
もちろん、事前にきちんとした書類や計画を作成して準備しておくことは大前提ですが、それさえ出来ていれば面談は「確認作業」みたいなものだと思います。
融資の結果についてですが、私の場合は金額が少し大きめなので本店での審査が必要ということで、申請から最大で2ヵ月程度は見ておいてくださいと言われました。
焦ることでもないので、ゆっくりと結果を待とうと思います。
結果が出たらまた報告をします。